銃剣道

 晴れ、気温はマイナス2度。金曜日に降った雪はあらかた融けてしまった。

 今日から新年度が始まる。新社会人、新入生など新しい環境が始まる人が多い日である。これからの人生が全ての人に明るいことを祈る日でもある。

引用 朝日新聞(http://www.asahi.com/articles/ASK3063F4K30UTIL058.html)

31日に告示された中学校の新学習指導要領で、中学校の保健体育の「武道」に新たに盛り込まれた「銃剣道(じゅうけんどう)」。松野博一文部科学相は同日の会見で「競技人口や国体種目であることなども判断材料としてほしいとの意見を踏まえた」と述べたが、旧日本軍の戦闘訓練に使われていた「銃剣術」の流れをくむだけに、波紋が広がっている。

 銃剣道というスポーツが中学の保健体育の中に入ったということで波紋が広がっているらしい。昔、自分も剣道をやっていたが、そのころ春の時期に町の大会があり、剣道は別に銃剣道の種目があった。そのため銃剣道と聞くと懐かしいという思いがある。

 

 その時に出ていた人は、戦争体験者もいただろうから本当に戦争で白兵戦の時の訓練を生かしたものだったのだろう。その銃剣道も中学の頃には無くなっていたように思う。経験者がいなくなればひとりでに消えてしまうものである。

 確かに、銃剣道は背景から戦争時のための訓練に通じるものがある。小銃に剣を付けたものを実践で使用するが、種目で使う場合、木の小銃の銃身を長くしその先にゴムで蓋をしたような武具を使う。体には剣道と同じように面と胴を付け主に突きで勝負を決していた。

 確かに銃剣道はマイナーなスポーツで、競技人口が少ないため何故という気持ちもあるだろう。日本の武道という意味で小銃を使うようになってからの武道なので歴史は浅い。

 確かに、保健体育の武道というくくりも伝統というものを大切にするため日本発祥のスポーツを取り込もうという気持ちは分からないわけではないが、やらされる身になると果たして楽しめるかということになる。

 

 そもそも他の種目は何があるか分からないので調べると、柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道少林寺拳法なぎなた銃剣道であった。

 

 こう考えると武道というくくりで、必要か必要でないかを言えば自分はやりたい人がやるべきものなのだろうなと思う。誰かに強制されてやる必要は無いだろうと思う。

 きっと日本国民なら日本発祥の武術を学ぶべきだという伝統至上主義の人が発案して入れたものだろう。そしてこうしなければ伝統武道が消滅してしまうという危機感がそうさせたのだろう。色々な意味で訳アリ感を感じる。