北朝鮮に動き

 晴れ、気温は3度。日中は相当気温が上がるとの予報。少し風は強い。

 既に外の景色は春を思わせるものになってきた。桜の開花はまだまだだが、北海道にも春が早くやってきた感じがする。来週はもう4月を迎えてしまう。

 今日は、国会で佐川氏の国会証人喚問が行われる。既に安倍政権的にはこれ以上のダメージは無いとの感覚なのだろう。文書の書き換えは財務省の仕業ということで幕引きという算段だろう。

 国会証人喚問と言えば、ロッキード事件を思い出す。証人として出席した民間人が答弁の際わなわな震えていた映像を思い出す。あの頃は、国会に承認で立つということはそれは恐ろしいことだったのだろうと思う。

 それから証人喚問が何度か行われたが、その後は、国会で偽証しなければ罪に問われないと同時に、証言拒否ができることが周知され、何か重大な情報が明らかになることは無く、証人喚問が終われば禊が終わったような感じになることが多い。

 その伝でいえば、今回の証人喚問で新たな安倍総理の関与が表に出ることは無いというのが大方の予想だろうと思う。野党が新たな新証拠を承認に突き付けるようなこともなさそうな感じである。

引用 AFP(http://www.afpbb.com/articles/-/3168836?cx_position=2) 

日本のメディア各社は26日、中国の首都・北京に北朝鮮の要人が乗ったとみられる列車が到着したと報じた。金正恩キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の可能性もあるとする臆測が広がっている。

 共同通信(Kyodo News)は匿名の関係筋の話として、北朝鮮要人による訪問が事実と確認されれば、中朝関係を改善する狙いもあるとの見方を伝えている。

 米朝会談に備え、中国に協力を求めるのは北朝鮮にとっても必要なこと。アメリカ軍が攻撃した際に中国軍が味方になってくれれば心強いのと、できるだけ軍事行動を避けたいというのが北朝鮮の腹積もりだろう。更に、まだICBMが完成していない時期に攻撃されるというのが最も最悪なシナリオで、そういう意味でアメリカに圧力をかけて欲しいと頭を下げに向かったのだろうと思う。

 今回、北朝鮮からの特別列車だったことが憶測を呼んでいる。普通の使節団なら特別列車を走らせることもないし飛行機で十分だろう。そうでないことが乗客に金正恩がいるのではないかと誰もが思う。

 しかし、全権掌握しているとしても国内を留守にすることでクーデターが起こらないとも限らない。政情不安定な国では国家元首が他国を訪問中にクーデターが起こることは良くあることで、今回も中国に出かけることでそういった事が起きないとも限らない。

 そうだとしたら、金正恩ではなく妹が乗り込んでいる可能性がある。

 今北朝鮮は、経済制裁の真っただ中で食糧不足が言われている。更に工業製品を生産するための原材料も不足していることだろうから北朝鮮としては、中国の援助は必要なことである。更に、中国とアメリカは関税問題で火が付き、敵の敵は味方状態であるので願ってもないチャンスと考えているのだろう。

 更にここに来てロシアとアメリカの関係も微妙である。これも北朝鮮がロシアにすり寄る理由になるだろう。ただし、ロシアにとって北朝鮮は魅力的な国ではない。あるとすれば、W杯期間中に戦争が起こるようなことがあれば大会の中止もありうる。それが一番困ることに違いない。それは中国にとっても同じだろうが、もしも戦争になった時、北朝鮮の国民が中国国境を渡って大量に中国に押し寄せてくるようになればそれはそれで迷惑なことで、できるなら避けたいところである。


 金正恩も馬鹿ではない。考えていることは考えている。ある意味利口である。これも駆け引きの一部だとしたら相当なものである。或いはそばにブレーンがいるかもしれないが、今後の展開が読めなくなってきている。

 更に、何をするか判らないトランプがアメリカを仕切り、自分の言葉に従うイエスマンを周りに置き始める様子は、裸の王様そのものでこちらも次の一手を読めなくしている原因なのだろう。