芸人も模範的な行動を求められる時代

 曇り、気温は14度.中々気温は上がらないし風があるので寒く感じる.

 

 

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 芸能人にまつわるウラ営業は、ヤクザとの交友と合わせて昔から話題になることが多い.現職の国会議員でさえそういった関係が公になることもたまにある.

 今回の場合、相手がオレオレ詐欺の元締めであり詐欺で奪い取った金で引き込まれたわけである.

 この辺りの境界はどこにあるのか不明であるし、金銭授受の話が無ければ何もおとがめなしにスルーされる空気があった.

 では、素直にお金のやり取りがあったと最初から言っていれば許されたかというとそれも怪しい.

 受け取った金が被害者から巻き上げた金なのだからそのおこぼれに預かったと言うこともできる.素直に言ってからそのお金を被害者の方への弁済に使ってもらうという言い訳をすればある程度の許しを得たかもしれない.そのあたりは時間を巻き戻せないのだから仕方がないこと.

 

 昭和の時代、大きな興行は組関係の人間が仕切るというのがあり、その流れで今でも芸能プロダクションにそういった組関係の力が及んでいると聞くが、それが表に出ないことで世間は納得しているところもある.表に出なければ眼を瞑るということである.

 それが表に出てくるとやはり世論は何らかのけじめを求めてくる.

 

 更に現在の吉本興業の株主の名前に民放が軒並み名を連ねている.昔のように裏稼業ではなく上場企業なのだからコンプライアンスというのが求められる会社になっているわけで、そういった意味でも今回の件、きちんと襟を正さなければ会社の存続も危ぶまれる事態となってしまうだろう.

 

 更に世間は、人がうらやむような地位にいる人間を蹴落とそうとする.そういった人間が地に落ち泥まみれになることを望んでいる.

 芸人といえどそういった地位にいることを自覚していないといつ何時足をすくわれ消えていくことになるのを自覚しなければいけないのだろう.

 今回、同じ謹慎の処分を受けた未だ名もない芸人が哀れでもある.