あいちトリエンナーレ その後

 曇り、気温は18度.台風から変わった温帯低気圧が通り過ぎた後は北の冷たい空気を運んでくる.これは予想されたことで急速に秋に近付くということである.本州にも秋雨前線と呼んでよいか判らないが雨が続くようである.

 

 

mainichi.jp

 沈黙を守っていた数日間の間に対策を練ってきたようである.物議をかもし展示を中止したまま敵前逃亡していた芸術監督が語りだした.

 

 何故彼は、テロリストに屈したのか語らず、先頭を切って逃げ出したかの理由を語ろうとしない.この数日間、知りたいことに答えずトリエンナーレを守ろうとしなかった.自分がテロリストの恐怖に逃げ出しただけなのだろう.助けるべき人を置いてだ.

 

 今回の催しは、意図した炎上商法の上でその日が燃え盛り過ぎたことによるボヤが大火事になって慌てて消防車を呼んだというのがはた目からの感想である.

 もともと表現の不自由とのたまうのだから内容は表現の自由を認められている日本社会でも問題となった曰く付きのものである.それを密かに人目に触れさせることなく(主催者の意図は、もしかするとこれができると思ったのだろう)展示することで興味を引く人を口伝えで集め最終的に大問題になれば美味しいと思ったのだろう.

 本人たちのグループは、もし、問題にならなければもっと燃料を投下しただろうし、問題になれば、表現の自由を規制されたと自分たちの自己主張を始めるつもりだった.

 だから、この問題を大々的に炎上するのは本人たちにとって願ったり叶ったりなのだが、京アニの事件が起きてしまい、それを倣った模倣犯が出てきて自分達の命の危険性が出てきたため少し火消しが必要になったことが誤算だったのだろう.

 そのため事前に準備していなかった対応に迫られ安全地帯にいったん逃亡したのだろう.

 

 以前にも書いたが、表現の自由を享受するにはTPOが必要である.多くの人が不快に感じるものを多くの人が目に触れる環境に置けば表現の自由ではなく公共というものが優先される.それは当たり前のことである.今回の展示の詳細を知らせず更にもっとひっそりと展示が行われていれば自由な展示ができただろうが、本人たちに初めからその気は無かった.