代表監督の進退は極まったか

  晴れ、気温はマイナス12度.このところの朝の冷え込みは厳しい.昨夜は、あまり降らなかったので歩道はツルツルである.

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 昨日のU23アジア選手権の予選の試合が行われた.一人退場し劣勢の中先制するもまたもやVARでPK献上.それを決められ1-1で終了.前の試合で既に予選敗退が決まり、この試合は、日本にとって捨て試合となっているため練習試合と同じなのだが、予選敗退を受けて森保監督の進退が記事になり始めているため負けられない試合だった.

 予選3試合を通して劣勢の時の見極めが遅い.選手の足が止まり動けなくなった時にどの選手を交代で入れるかの準備が出来ていないように思う.試合の流れで交代させようとしていたのだろうが、ロスタイムに選手交代するくらいならその前に交代しろと思う.

 きっと森保監督は、選手時代、先発したなら90分戦うことをモットーとしていたに違いない.90分走り切れる体力とペース配分が出来てこその代表選手であると考えていたのだろう.だから今の代表選手にもそれを望むのだろうが、それも結果がついてこなければ無能者の考えということになる.

 広島時代に3度Jリーグ制覇を成し遂げた監督として自分もその手腕に期待していた.最後のシーズンでは陥落の危機を迎えたがそれは選手層の薄さがそうさせたものだと思っていたが、そうではなかったようだ.今のコンサドーレ監督のミシャが築いた土台の上で監督の意図したことを感じて動く素晴らしい選手たちがいたからこそできたのではないと思わせる.その素晴らしい選手たちが衰え始め新しい選手たちが加入した時に上手く融合できなかったのだと思う.

 そして、結果を出せなかったことで辞任やむなしになる可能性が高い.しかし、日本代表の監督を兼ねているため処遇は難しいが、日本代表と言っても選手のレベルはそれほどアジアの他の国と比べて高くない.その中で唯一差をつけることができるのは監督の手腕である.源監督の元ここに欧州組が加わっても劇的にチームが強くなるとは想像できない.OA枠を使ったとしてもそれは変わらないだろう.そういった期待値の中で現監督が指揮を執り続けるのは問題だろう.

 もし、このまま続投した場合あるいは後退したとしても、東京オリンピックで結果を残さなければ、サッカー協会の会長の責任問題は出てくるだろう.

 ハリルホジッチ監督の時に会長判断で首のすげ替えを行った時もW杯で結果を残さなければ問題となっていたわけで、今回もオリンピック期間中は針の筵状態になる.会長職も大変である.

 つくづく一般の世界も結果を常に出さなければ上に立つ者は無能扱いされてしまう.それは同じである.しかし、代表監督になると組織の外側からも非難されてしまう.成功すればそれ以上の評価が与えられるのであるから、こういった職業は成功したときに手を引くのが正解なのだろう.