晴れ、気温はマイナス3度.日差しはまぶしく外がマイナスとは思えない感じである.
今年は、道内でも一部の地域で記録的な大雪となった.その影響で、古い建物の屋根に積もった雪の重さで建物が倒壊したというニュースが多い.きっとニュースになるのは、国道に面した建物など交通に影響のある場合だけで、本当はもっと多くの建物が押しつぶされているのだろうと思う.
自分たちが暮らしている北海道の家は、殆どが雪の重さに耐ええる頑丈な構造になっていると思う.更に雪が屋根に残らないように傾斜があり自然と落ちる仕組みがあるのだけれども、その傾斜がある屋根でも屋根葺きの塗料の劣化で流れ落ちない家もある.更にその屋根面が北向きだと日陰になりなおさら落ちなくなってしまう.
屋根の塗料は、10年程度で塗り直すのが良いとされているし、更に30年位で張替えを進められる.経費削減のためにそれを先延ばししている場合もあるだろう.そうなると雪も屋根材との滑りが悪くなるのでやはり雪は落ちなくなる.
今回ニュースになっているのは、更に人が住まない建物が倒壊している.人が住んでいて倒壊すると大変だが、幸いにして人が住まない建物なのが救いである.
今回のニュースの映像を見てつくづく思うのは、人が作ったものは永遠ではないということである.人が50年100年住んでいるならまだしも、人が住むのを止め手入れされずに放置されると途端に傷んでしまうということである.今回起きている倒壊も人が住んでいるなら何らかの処置をしていただろう.建物は、手入れして初めて長く存在するということである.京都や奈良にある古いお寺の建物も何年かおきに手入れされ、更に建て替えられることで生きながらえている.2000年も残る木造建築は無い.
人もそうだが建物も土から生まれ土に返るのだということが本当に実感されるニュースである.