Jリーグ 第26節 vs 名古屋 0-2

 曇り、気温は20度.これから気温も上がり暑くなる予報である.

 

 昨日は、厚別で名古屋とのリーグ戦があった.平日の試合は中々行きにくい.なのでDAZNで観戦.

 

 この試合、宮澤選手が練習中に脳震盪を起こし欠場となった.守備のキーマンが欠けることで試合開始前から不安が広がる.

 今後のことを考えれば若手にチャンスを与える良い機会と割り切ると今季の目標のACL出場権という目標がぼやけてしまう.若手を育てるためにとは一見良い言葉だが、やはり同等の能力を発揮してそれで若手を使うというなら別だが、戦力を落としてまで世代交代を進めるのは本末転倒である.若手も先輩を上回る何らかの能力を発揮してこそスタメンで起用されるようになるはずである.

 2戦続けてDFラインの変更があり、前節は岡村選手、今節は柳選手となった.結果的には先輩を凌駕する自分だけの能力を発揮できず前半で交代となったが、その辺り両選手の課題といえる.

 ミシャ式に求められるのは、DF選手でも後方からの展開をするロングパス、ショートパスの供給を求められることである.当然ディフェンス力も求められるのだが、より攻撃的な働きを求められるところが肝である.その点については、岡村選手はバックパスが多く、柳選手はドリブルはするのだけれどそこからの視野が狭い点が気になった.試合に出ていないためという大きな理由は存在するだろうが、そこを試合に出たときに発揮できなければレギュラー取りは難しいい.

 試合に出て自分の能力を思う存分発揮できるのも才能で有る.それが2人ともできなかったのは残念な結果である.チャンスは何度でも訪れない.少ないチャンスに結果を出し続けることが重要である.

 試合の方は、名古屋のDF力に負けた試合だった.勝つことに特化すればチームにあった最善の方法を求めなければならない.特に監督は現有勢力で勝つ方法を見つけていかなければならず.ミシャ監督のように今いる選手の中から自分の求める戦術をこなせる選手を選ぶのではなく、名古屋のようにDF能力の高い選手が多いチームで前に点取り屋を配置することで負けないチームを作る.その考えは、結果を出すには手っ取り早い.過去、コンサドーレも同様にゴール前を固めスーパーな選手の力で勝利を挙げる戦いをした時期もあった.しかし、問題は、お金が無いチームでは毎年スーパーな選手を確保するのが難しく、その選手がいなくなると途端に勝てなくなるということを繰り返し行ってきた事実もある.

 その点から言えば名古屋は前にスーパーな選手を常に補強できる資金力がある.それができるチームである.コンサドーレは、それが欠けているため戦術で得点を得ようとする.しかし、スーパーな点取り屋がいないと途端に守備のほころびからこの試合のように失点し負けてしまうことが多くなる.いくら小柏選手が素晴らしい選手でもまだスーパーな選手ではない.

 

 前半、マテウス選手のドリブルを止められずゴール前までボールを運ばれ一度は跳ね返したのだがこぼれを綺麗に決められて先制される.

 その後も圧倒的に攻め込むのだが、相手の体を張ったDFにゴールを割れず前半は0-1で終わる.後半も攻めに攻め得点を狙うがまたもやカウンターから攻め込まれヘディングを決められ2点差となる.その後は、攻めども攻めどもシュートは打てず惜しいチャンスも枠には飛ばずというところで試合終了.

 この試合、小雨が降る環境でボールが不規則に転がるところもありコンサドーレに必要な正確なパスが不足していた.何時もこのような条件で練習しているわけではないだろうが、ホームでやるのだからには地の利を生かして欲しかった.

 ということで前節の分けから今節は負けとACL圏内が徐々に遠ざかる結果となってしまった.残り試合を適当に終わらせないためにももう一度連勝を目指す戦いをして欲しい.週末は苦手の川崎戦.相手も主力が抜けて苦労しているようである.それでもチーム力は相手が上であるので厳しい戦いとなるだろうが、勝利を目指して欲しい.

 

 余談だが、前節のPK疑惑のシーン.ジャッジリプレイで取り上げられ、何故OFRをしなかったのかという結論になった.その中でルーカスの転び方がレフリーにはシミュレーションに見えたのではないかとの話があった.

 レフリーはプレーを複数の視点から見ることはできないので誤審する.だからVARの導入が決まったはず.それを使わず流すことが信じられない.何のための文明の利器なのか?

 4人はPKだったと言ったが、この番組でその判断が翻ることは無い.その点が不満である.原さんはJリーグに何故OFRをしなかったのか聞くとは言っていたが、審判には何故使わなかったのか教えて欲しい.