3回目のワクチン接種に思う

 曇り、気温は20度.雨上がりの中気温程暖かくは感じない.それでも今日も真夏日になりそうということである.

 

 

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 WHOの事務総長が繰り返し反対している3回目の接種.この部分は、国の将来を見据えて行動をしなければならないので、既にワクチンを得る手立てを持っているなら当然接種を行う方向に向かざる負えない.

 何故、3回目の接種を行わなければならいか、それは早くて3か月で効果が薄れるからである.ワクチン接種が始まったのは今年の春頃からである.早い人で4月にはワクチンを打ち始めている.その人たちの3か月目は7月ということになる.更に半年と見積もっても10月には再度の接種が必要となる.そこで気になるのはやはり老人である.その人たちが再度新型コロナウィルスに感染した場合医療機関は機能不全に陥る可能性が高いからである.ワクチン未接種の若年者が感染し始めており、いくら軽症者が多いと言っても何%の割合で重症者が発生し始めている.既にその治療のために空きベットが枯渇している状況である.そこに高齢者が収容されると医療資源は瞬く間に消費されることが予想されるからである.

 それを防ぐには、まず先行して接種した医療関係者及び75歳以上の高齢者ということになる.日本が何とか持ち堪えられているのも高齢者の感染率がワクチンにより抑えられているからである.この投資効果は大きい.なんやかんや批判に晒されているが日本政府の取った行動は正しい.

 そこで3回目の接種のワクチンであるが、同じ種類を使うのか別な会社のものを使うのか不明だが、色々混乱が予想されはする.本来なら2回接種が終わることで防疫に成功するシナリオ通りに進むはずだったのに、変異株の登場でその筋書きが狂ってしまった.

 本当にこの新型コロナウイルスは人類に多大な損害を与えている.もし発生しなかったらと思うと非常に残念である.どの人にも別な未来が広がっていたはずである.それは、もう2度と後戻りできない歴史である.

 この先の人類に更に不幸の追い打ちが掛らないことを願うだけである.