自民党総裁選の行方は2大政党制の足掛かりになるのだろうか

 晴れ、気温は15度.朝晩の冷え込みは徐々にだが厳しくなってきた.日中は半袖でも過ごせるが朝晩は寒くて一枚羽織るものが必要になってきている.このまま秋は足早に過ぎていくのだろう.

 

news.yahoo.co.jp

 マスコミの殆どは、河野氏が圧勝するのではないかと予想していた.ある意味、中国、韓国との関係性に波風を立てたくは無いという意志が隠れて見えていた.しかし、テレビ新聞離れが著しい時代になり、世論の誘導に関して徐々に影響力を失ってきているのは明らかである.

 それが世論の読み違えだろう.というか世論を誘導してきたという自負が音もなく崩れ始めているのを肌で感じ始めているのだろうと思う.

www.youtube.com

 これも今回の総裁選を分析した番組だが、この番組も河野氏が優勢であると伝えている.しかしこの先の情勢如何では、国会議員の決選投票になると予想している.

 

 その中で気になるのは、ネット上での高市氏の人気である.そして、ネット上で流れる個々人の肌感覚が河野氏を優勢に導いていないように感じる.その雰囲気はマスコミと異なっていることが重要である.もし、当院党友の投票で河野氏が思ったように票を伸ばせなければある意味マスコミの事前予想能力の陰りを象徴する出来事になるのだろうと思う.果たして結果はどうなるのだろうかと思う.

 

 それとは別に日本における自民党の役割が変わる可能性がある.今までは二大政党を作るという目的で小選挙区制を導入したが、対立軸を鮮明にするばかりに野党が先鋭化しすぎてしまった感があることである.

 国民は、一部の利益代表をする野党を望んでいるのではなく、大きなくくりで自分達の利益を追求してくれる政党である.その姿は、アメリカの共和党民主党の関係に似ている.共和党を右側とするなら民主党は左側とみなされているが実体はそうではない.民主党も戦争を行うし、労働者の代表というわけではない.大きなくくりの中で政党活動をしているに過ぎない.

 その関係性を日本に置き直してみると今の野党は余りにも先鋭化しすぎている感じがする.更に今回の解散総選挙では共産党を含んだ野党連合を組むということになり、余りにも左に寄り過ぎた連合となってしまった感がある.日本で何故民主党政権が短命で終わったのかの検証をせずに政策を提言する姿は滑稽でもある.

 これまでも自民党に変わる政党が出て政権を奪取するがいずれも長続きせずに終わった原因は、やはり夢見ことと現実には乖離があることを知らない人たちが政策を行おうとしてもその間を埋めきるのに時間が掛りすぎ人々に信頼を得る前に人気を失うことにある.

 江戸幕府の時にもあった清き流れに憧れをもって期待していたのにいざその清き流れに身を置けば生きづらく前の濁り水の方が住みやすいと嘆いた庶民感覚は何時の時代も同じである.

野党も自分達が清廉潔白で自民党は諸悪の根源だと攻撃するが、実際の姿は、やはり本質は清廉潔白ばかりではないと世間では知られている.だから、いざ政権を取るとその清廉潔白さを演出し続けることが困難になってしまうのである.

 本当に日本に2大政党制を実現させるには、やはり自民党が分裂するしかないのではないかと思う.そういった流れが今回の総裁選で起こるかが自分的には興味の対象である.