ペトロヴィッチ監督5年目も続投決定

 曇り、気温は14度.風が強く日差しもなく、風が飛ばす落ち葉を見ると秋が深まったと感じさせる.

 

hochi.news

 本来なら今季がミハイロビッチ監督の集大成を見せるはずだった.しかし、昨年から続くコロナ禍のために運営会社の収支が悪化し、補強にお金を掛けられない状況に陥ってしまった.そのため本来なら移籍した武蔵選手に変わるストライカーを手に入れる必要があったが、それもままならず、もしかすると大化けするかもしれないという期待の元で選手を補強するしかなかった.

 その強力なFWがいないため苦しんだ挙句打ち出した戦術がマンツーマン守備からの攻撃というバスケットボールみたいな戦い方だったと思う.

 チームは現有勢力で戦うしかないのが常で、今いる選手に合わせてチームの戦術を擦り合わせる.もし資金が潤沢で有れば今の戦術に会う選手を補強するか、あるいは別な方法をとりながらチームを作り上げることができたはずである.そういう意味で、徐々に選手強化が実り始め、大卒トリオがそれなりに戦力になる姿を築いてきたので、この2年間は全くもって残念な期間を過ごしてしまった.

 そうはいっても曲がりなりにもチームのこれからの伝統にすべき戦い方を構築しながらシーズンを過ごし今の順位に入れることが幸せなことである.もしかすると今頃残留争いの渦中の中で戦っていたかもしれないからである.

 そして、来季の編成である.当然選手の入れ替えがあることが前提にしながら残り試合を戦っていく必要がある.既にACLの出場権を得るための勝ち点は厳しくなり、天皇杯ルヴァンカップも敗退しており、選手たちの目標を設定するのに苦労しなければならない.一つでも順位を上げることを目標にするのは簡単だが、その順位が上がったから何が選手たちに与えられるか不明な中で戦うにはモチベーションを維持するのは大変な仕事である.

 

 残り数か月、終われば選手の移籍等のニュースが流れ、チームがごたつく可能性がある.それは、他のチームでも同じことで、本当にコロナによる影響は多大である.このコロナ禍が本当に今年で終わることを祈りたい.