政治の裏側に潜む

 曇り、気温は5度.これから日が差して暖かくなるようだ.この暖かさも来週になれば寒さに変わり雪が降る可能性が高くなるようだ.

president.jp

 刺激的な見出しを付けた記事である.岸田政権が誕生して直ぐだが、敵は中に有りのそのままのストーリーを描いて見せている.ただし、ライターがどの位置に足場を置くかでその記事の信用度が変わる.

 今の自民党の長老として安倍氏、麻生氏、菅氏、二階氏があげられる.その中で誕生した岸田氏はどちらかといえば影が薄い存在だった.自民党の総裁経験者は、そうそうたるメンバーばかりではなくどうしてそうなったという人が登場することがある.その時々の権力者であるキングメーカーの存在がそうさせたと言える.

 何故、長老が生き延びるかといえばそれぞれが持つ人脈のあるなしが多大な影響を及ぼすからである.それが有って初めて影の実力者といえる.

 そして、派閥というグループの存在から麻生派の存在感が岸田政権で増したと紐解くわけである.確かに林氏の外相起用や茂木氏の幹事長起用はそれなりの派閥の力学が反映されたものであるのは傍目からも見て取れる.更に今回、細田派から安倍派に衣替えしたが、その安倍派が高市氏を総裁候補として争った故か岸田氏は安倍氏を少し遠ざけている節があるのがみてとれるが、昨日の味方は今日の敵というようにころりと変わるのが政治の世界である.何か事件が起こるたびに勢力図は変化する.それが当たり前のように行われてきたのは事実である.

 今まで権勢を誇っていた二階氏が、岸田政権誕生と同時に権力を失ったように見えるのも驚きであるが、元々大きな権力の基盤の上に立っていなかったともいえる.

 この先、総裁選に敗れた河野太郎氏がどのように立ち回るのか、更に高市早苗氏が日本初の女性総理大臣になるのか?それともどこからか隠し玉が現れるのか人間の世界は複雑怪奇でもある.

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 そういえば安倍氏の父、晋太郎は総理大臣の夢を持ちながら願いが叶わず亡くなったことが思い出される.