プーチンの戦い

 吹雪き、気温はマイナス1度.昨日春と書いたら今日は途端に吹雪となった.この季節で言えば春の嵐なのだろうが、北海道では雪と風が吹く嵐である.これも低気圧が通過するためなのだが、自然の流れを止めることはできない.

 

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 色々な情報が飛び交い始め、ロシア側、ウクライナ側の情報自体が全て真実が伝えられているのか疑心暗鬼を呼ぶ.これらの報道を全て信じていたらウクライナは降伏していたしロシア軍は撤退していただろう.しかし、実際は戦争が続いている.

 

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 ロシアとウクライナの停戦交渉は何度も行われているが、中々成果が出ない.その理由は、お互いの主張する所が交わらないからである.

 これは主権と主権の争いである.ロシア側はウクライナの現体制の継続をそもそも認めていない.この先に求めているのはロシアよりの政権樹立である.ロシアが占領してロシアの領土にするつもりはなさそうである.

 一方のウクライナは、あくまでも今の政権が継続して統治しウクライナの主権があることを求めている.

 

 この先の展開で気になるところは、ロシアの国内情勢である.国内で戦争反対のデモが起こり強圧的に抑え込んでいる現状がこの先どう変化するか.

 ロシアに対する経済制裁でロシアのルーブルは国内でしか使えず価値は暴落している.この先ロシア経済は破綻するのだろうか?するとしたら何時なのか?

 ロシアからの天然ガス、石油の輸出は続いている.それで得た外貨はロシア政府に入ることになるのだろうか?今のところ支払いは正常に行われているのかそれともどこかにプールされているのだろうか?

 ロシアのウクライナ侵攻にかかる費用は1日1兆円から2兆円規模と言われているがそれは正しいのだろうか?それ程の経費をどのように調達しているのだろうか?武器も弾薬も消費すれば補給する必要があるが、その補給は確実に行われているのだろうか?

 

疑問点は数々あるが、この状況から言ってもロシアはこの戦争によって失うものが多く、戦いには勝っても継続して勝利することはできない状況にあると想像できる.

同時にウクライナもこの戦争により受けたダメージが大きくロシアが撤退したとしてもまたもとの国に戻るためには長い年月が必要だと思う.

 

この戦争は、両国にとって利益を生まない.一人プーチンだけが自分の力を誇示するための戦いであることが良くわかる.ロシアが他国から攻められているのならわかる.それに対して反撃しウクライナを制圧しようとしているならである.しかし、実際はウクライナ国内のロシアが支援する反ウクライナ勢力がウクライナ国内で戦っていた内紛である.そこに加勢することで国内の自国民の生活を破壊する根拠が乏しい.

 

結局結論は、今ならロシア国内をプーチンは恐怖政治でまとめることができるだろうが、戦いが長引けば長引くほど国内の支持を失い結局は追い出されてしまうだろう.プーチンに変わる独裁者が登場するのならあれだろうがプーチンの個の行いを継続してできる指導者は現れないだろう.