クリミア半島 ゼレンスキー大統領の憂鬱

 晴れ、気温は9度.9月も今週で終わりなわけで朝の外気温がこれくらい低くなるのは当然のことである.

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北海道は高気圧に覆われ秋晴れの良い天気になりそうである.太平洋高気圧も東に遠ざかり大陸の高気圧が優勢となる時期を迎えた.これからに時は寒気が徐々に南下する形となる.寒さも厳しくなり紅葉の季節が訪れ、そして2か月もすると冬が訪れる.その冬は、北海道では半年近くにもなるのだが、一冬一冬の経てばそれだけ年を重ねた証となる.

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 ウクライナ軍が南下を果たしクリミア半島に上陸する可能性も出てきた.しかし、楽観はできないわけで、ロシアもプーチンは最後の最後まで戦う覚悟はしているのだろう.

 そこで期待するのは、ロシア国民の戦争に反対する力であるが、今のところロシア国内でプーチンに面と向かって反乱を起こす様な情報は認められない.

 ベトナム戦争は、武力的に圧倒したアメリカ軍が当初有利と見られていた.戦えばあっという間に制圧するだろうと.しかし、現実は違った.アメリカ軍は大量の爆弾を投下し、火炎放射器で森や林を焼き払いベトナム軍の兵士が隠れる場所を無くそうとしたが、結局、ベトナム軍をせん滅することはできなかった.そしておよそ20年続いた戦争は、ベトナムの勝利で終わった.戦争の最後には、ベトナムアメリカ軍が戦う意義が問われ、アメリカ国民は戦争に反対するようになった.

 ウクライナ戦争がその戦争と同じ経過を辿るのなら後18年以上の年月を必要とするのだろうか?

 しかし、ベトナム戦争ウクライナ戦争の違いは、領土を接する所で戦争を行っていることである.アメリカは遠く離れた東南アジアで戦闘を行い、アメリカ国民は戦争の悲惨さを肌で感じることは無かった.戦争が長期化し、戦場から兵士が帰還したことでその内情が判った形である.

 ウクライナ戦争は、領土を接し、ロシア国民はベトナム国民よりもその戦争の形を知ることができる.その情報は、インターネットを通じても得ることができるし、無人ロケットはモスクワにも撃ち込まれている.情報量の差は雲泥である.

 ウクライナ戦争では、ウクライナ軍、ロシア軍双方に犠牲者が大勢発生している.お互いが相手を傷つけあうことで優劣を決める.犠牲無くしては結果が出ない戦いである.戦争が続けば続くほど犠牲者は増え続ける.

 ベトナム戦争が20年続いたのは、お互いが負けを認めようとしなかった結果である.戦争によって自分達の目的を解決しようとしたのではなく、戦争が自分達の目的になってしまったのだ.では、ウクライナ戦争は?今はプーチンの征服欲を満たすためロシア国民を犠牲にした戦いを行っているといえる.その点で言えば、ロシア国民は騙されているといえる.だれかそれを濾紙国民に気付かせることはできないのだろうか.

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 ウクライナ戦争で懸念されるのは、やはり西側諸国の援助疲れである.際限のない戦いとなるなら、どこかの時点で手を引く可能性が高い.やはり、西側諸国も色々な問題を抱え、自国の政治を行わななければならない.その時は刻々と近付いている.

 もし、西側諸国がウクライナに対する援助を控え始め、ウクライナ軍の武器弾薬が枯渇すれば直ちにロシアの勝利に直結する.その心配は常にあり、それは来年に起こるかもしれないし今年中に起きるかもしれない.

 今回のゼレンスキー大統領の国連演説の様子を見ていると徐々に厳しい状況に追い込まれているように感じる.

 もし、ロシアが勝利すれば日本の影響は大きい.今までの世界情勢ががらりと変わり、日本は、中国、北朝鮮、ロシアからの影響を強く受けることになるからである.