ルヴァンカップ グループステージ第6戦 対鳥栖 1-1

 曇り、気温は12度.日差しが無い分寒さを感じる.

 

 昨日のルヴァンカップの試合.スカパーで視聴.

 

 この試合、ミシャ監督はマスコミの予告通り前線に外国人3人を並べる布陣を持ってきた.これまで3人が揃って先発したことは無かったが、監督は何かが起きると信じて起用したのだと思う.

 結果は、3人の考えていることが違ったのだろう、動きはバラバラのように見えた.連携して相手を崩そうという気は無いのかそれとも個人で切り崩せると思ったのかもしれない.

 前半は、最終ライン多くはGKからロングパスでミラン選手、ドウグラス選手目掛けて蹴られるのだが、殆どのボールが競り負けるか味方に渡らないという惨状を見せつけてくれた.

 入団当初からミラン選手、ドウグラス選手のヘディングが不得意であると素人目にも明らかであり、その後も改善された風は無い.何が一番問題かというと落下地点の予測する能力である.

 長々と自軍の選手の短所を書いても始まらないのだが、この先の外国人3人の起用は当分ないだろう.

 というところから普段コンサドーレがボールを保持したいにも関わらず前線でロストを繰り返すため一向にチャンスが生まれない.その分鳥栖コンサドーレの陣内で攻撃を続けるのだが、如何せん相手もコンサドーレと同様ゴール前での決定力が不足しているため何とか0-0で凌げた格好で前半を終える.

 後半に入り精彩を欠くドウグラス選手、シャビエル選手に変えて、田中宏武選手、中村選手が入り何とかボールが繋がるようにはなってきた.相手も前半の攻勢で疲れが出てきたのか、後半のプレスはあまり強くなくなったように感じた.

 コンサドーレも引き分けでグループリーグ突破という結果があるため慎重に試合を進めようとしていた.ある意味相手の攻撃を受け止めながらカウンター、カウンターが無理ならパスを回して時間を消費するという戦いである.

 無理に前線からの追い回しで体力を消耗しないというところであった.ある意味その部分での意思統一が出来ていた.

 そして、先発していたミラン選手に変わり西選手が入り、徐々にコンサドーレのチャンスが増えてくる.そのチャンスの一つを作り出したのは中村選手であった.交替で入り、これから先発を狙いたい身としては何とか活躍したいという思いが一番見えていた.その彼が自陣で相手ボールを奪うと猛然とゴール前に走り込む.鳥栖は攻撃態勢に移っていたためゴール前の帰陣が一歩遅れ背走しながらの守備となった点がコンサドーレにとって幸運だった.金子選手の折り返しをインサイドで力まずゴール隅に流し込んだシュートは他の選手にも見習って欲しいシュートだった.力任せに足を振り抜いてゴールを外しているところを何度も見ている訳で相手を見て冷静にシュートを打って決まるというのは爽快である.

 

 1-0と勝ち越したところでコンサドーレは引き分け狙いになるのだが、引き分け狙いになり自陣に籠ると失点するのはお約束である.相手に一点を返され同点とされる.ただし、この試合同点でも良いのでそのまま引き分け狙いに徹することが意思統一されていたのは幸いだった.

 何時もなら、ゴール前を固めようとして選手たちがドタバタしているところだったので、この試合もそうなりそうだったが、相手が得点チャンスを得て却って固くなってしまいシュートをミスしてくれたことにより何とか逃げ切った結果となった.

 

 この試合もそうだが、守りを固めようとすると失点することが多いので、守るより攻撃しろとミシャ監督が言うのだろう.守り切ることを意識する結果相手も全員で攻撃することができる.その圧力に耐えきれる守備力が有れば良いのだが、引いて守るとボロが出やすい.それはどの強豪チームでもそうだろう.いうなればバランスであり、全員で守りに徹しても攻撃を忘れない精神が必要なのだろう.それをチームは理解しているだろうがそれを実現できないのが普通なのである.

 もしそれが解消出来たら本当にビッグクラブになっているだろう.