J1リーグ 第7節 vs 鳥栖 0-5

 駅前スタジアムでのアウエーの試合。コンサドーレはこれまで6引き分けと勝ち無し負け無しできている。そろそろ勝利したいところである。
 試合開始から鳥栖の素早いプレスと奪われた後の早いパス回しでしばらくコンサドーレの選手が無断走りさせられる。その様子を見てこれはやばいと思っていたら、コンサドーレのボールをカットされカウンターを受ける。選手達はある程度戻っていたが、マークがさだまっておらず鳥栖の選手にヘディングを決められてしまう。
 その後は、コンサドーレもボールを持つのだが、鳥栖のプレスで前に運べず後ろで回すだけに終始する。前半は0-1で終わるが、後半の攻め手が見つかるのか監督の指示次第。
 
 そして後半、ようやくボールを鳥栖陣内に運ぶがシュートまで行けず。コンサドーレがまえがかりになったところで鳥栖にシュートを決められつづけ4点を追加され完敗。
 金子、高嶺、田中、菅は良くやっていたと思うが、パスミスが目立ち自ら崩れ去った。残念だった。

 <追記>
 徐々に各チームコンサドレ対策が浸透している感じがある.コンサドーレマンマークの欠点は、マークを外されればその後ろでカバーする選手がおらずゴール前に一直線に運ばれてしまうことである.
 コンサドーレは試合中攻撃時のDFラインは高く保たれているため抜かれた場合相当な走力と守備力が必要とされているが、宮澤選手、福森選手は足が速いと言えず前半ならまだしも後半になると疲れから振り切られてしまう場面が増えてしまう.今までGK菅野選手の守備力で抑えてきているがそれも難度が高い守備となる.
 
 また、DFラインの間に空いてFWが入りロングボールを多用されるのも目立つ攻撃である.これも相手FWが高身長で競り合いに強ければ相手ボールになる確率が高くなりそこから相手の攻撃が始まる感じになっている.

 もう一つ決定的なのは昨日の鳥栖戦に見られるように高い位置からのプレスを避けるためにGKも参加した球回しが効果的であるということである.コンサドーレの守備が相手のロングボールを警戒しDFラインが下がり気味になると途端に前からのプレスが掛りにくくなり奪っても直ぐに攻撃に移れていない.マンツーマンディフェンスは、相手をゴール前まで下げさせないと効果が出にくい.

 マンツーマンディフェンスが生きるとしたらコンサドーレの先発選手の走力が強靭でないと上手く行かないことが判った試合で有った.走力に欠点のある選手を先発させているとどこかに必ず綻びが出るためそこが穴となって決定機をつくられてしまう.今季、前線に興梠選手、シャビエル選手を補強したが決して走力がある方ではなく攻撃には適しているが守備には適していない選手である.前からの圧力を掛けるにはこの2人は先発には不向きかもしれない.
 前線で追えてターゲットになれる、中島選手がマンツーマンディフェンスには適しているかもしれない.ミラン選手とドド選手が高身長の割にはポストプレーが下手なので今のコンサドーレで得点を重ねる姿が想像できない.

 この状況を考えると柳選手の移籍は大きな損失で有った.今の状態なら先発起用も有り得ただけにマネジメントに失敗したと言わざる負えない.また、それ以外の檀崎選手、中村選手、西野選手、田中宏選手などの若手が先発できないのも痛い.怪我で無いとしたらまだ実力的にか戦術理解に劣っている状況なのだろう.この辺りが5月あたりから顔を見せてこないと厳しさが漂う.

 今求められているのは、DFとFWの補強ということは明らかである.そこにどれだけ力を注げるかGMの手腕というところである.中島選手が使われ続けることで覚醒するか、ミラン選手ドド選手が才能を発揮することが望まれるが、中々厳しい橋を渡る必要があるのかもしれない.