ロシアと北朝鮮

 曇り、気温は15度.低気圧が東に進み北寄りの風が北海道に吹き込むことにより気温が下がった.これがこの時期の標準だから20度あるのが普通ではない.

 台風12号が日本列島を逸れて北上している最中、今度は台風14号が発生した.今年の台風の発生は少ないかと思えばそんなことは無く徐々にその数を増やしている.

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台風12号はハッキリと目を作っているが、台風14号はまだはっきりした目を持たない.これが徐々に西方に移動する間に目が出てくる.しかし、既に台風11号、12号が通った後を進むためそれまで暖かった海水表面も風や波でかき混ぜられ海水温度が比較的下がっているため猛烈な台風までは発達しないだろうと予想されている.しかし、針路は日本列島を横切る可能性もあり雨風の被害は予想されるため今週末から連休に掛けて注意が必要である.

 

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 昨日、ウクライナ軍がハルキウ州を奪還したとのニュースが流れると同時に、ロシア国内でプーチンを公然と批判する声が出てきた.それもロシア首都のモスクワでのことである.

 これまでウクライナ戦争或いはプーチンを非難した場合、警察に拘束されていた.しかし、今回はモスクワの地方議員からというのが重要である.

 今までロシア国民は、チェチェン共和国での戦いやクリミア半島の併合で戦争を支持しプーチンを称えていた.それによるロシアの強大化を喜んでいた.そのロシアに対して世界各国は公然と非難することなく傍観者として存在していたため経済制裁等が行われずロシア国民も実害を受けることは無かった.しかし、今回のウクライナ戦争は違った.ロシア国民の親族である兵士が戦死し更に西側諸国から経済制裁を受けたため生活に影響が出始め戦争が身近なものになりつつある.まだ、国内で戦いが起きていないため直接的な被害はないが、この戦争が長引けば長引くほど生活に影響が出るのは間違いなく、これから寒い長い冬が到来する.そこでどれだけ生活に影響があるか実感するに違いない.自分達の身近な問題になればロシア国民の考えも変わってくるのは当然である.

 

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 ここで気になるニュースは、ロシアと北朝鮮の結びつきである.プーチンがロシア国民に対して徴兵制度を進められないため兵士不足に苦しんでいる.その穴埋めに北朝鮮の兵士をウクライナ戦争に参加させようとしているという話である.派遣しようという兵士数はその数10万人というのだから驚きである.当初のウクライナ戦争に従軍したロシア軍の兵員と同規模の数となる.

 北朝鮮国内の兵士数が何人なのかハッキリした数はつかめていない.北朝鮮独裁国家なので国民のすべてが戦闘員にすることができるとするなら相当な兵士が存在するが、職業軍人となると20万~30万と予想されている.派遣するすべてが職業軍人ではなく目的は占領地区のインフラ整備に主に当たるとされているため建設労働者も含まれていることになる.派遣され実際に前線での戦闘に加わるか不明である.また、砲弾の供与については北朝鮮国内も食糧難、石油、天然ガスなどは不足しているためそれとの交換なら協力するに違いない.

 そして最も懸念されるのは核兵器開発及び弾道ミサイルの開発にロシアが北朝鮮に対して協力することである.もしそういったことが現実に起こるのなら、北朝鮮周辺国家には脅威になり益々持って東アジアの安定は遠のくことになる.できるなら協力体制ができる前に歯止めを掛けたいがそれができるのはウクライナが勝利すること以外にない.

 今回の戦争は、ロシアとウクライナ間の戦争ではなく世界の国々の思惑もあり今後の世界情勢を複雑化させるのは間違いない.多くの被害をこの戦争を切っ掛けに生まれないことを願うばかりである.