プーチンは何を語ったか 黒い鞄

 晴れ、気温は11度.朝方は冷え込んでいたが、朝日が空に昇ると同時に気温は上昇を始めた.今日は風が無いので20度くらいまでは気温上昇するのではないだろうか.

 

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 昨日のロシアの戦勝記念日プーチンが何を言うのか気になっていた.

 その中で自分が気になった点は、ウクライナは元々ロシアの領土であったという認識で語られることである.そのもそ今回の侵略戦争は、侵略ではなく領土を返してもらう戦いであったということである.

 その理論で言えば、日本も北方領土樺太は一時期日本が領土にしていたのだから領土を返してもらうために軍隊が攻め込み強制的に自分達の領土とすることも可能であると言っているようなものである.

 

 もう一つ、ロシアは、ウクライナ核兵器を所持するのではないかと恐れていたことが明らかになった.これは戦争へのこじつけの理由なのかもしれないが、以前核兵器が国内に保管されておりもしかすると隠し持った核爆弾がどこかに保管されていると思っていたのかもしれない.

 それなら、危険であったチェルノブイリ原発にロシア軍が侵入し一時期部隊が駐留していたのも理解できる.チェルノブイリ原発の近くで密かに核兵器の研究製造がなされているのではないかと疑っていたためこの作戦を実行したのではないかと思わせる.

 

 ロシアが核兵器の使用をちらつかせたのもウクライナがもしかして核爆弾を所持していたとして攻撃されるのを防ぐためこちらも応戦する覚悟があると見せつけたのかもしれない.

 それで何となく説明が付くような気がする.

 

 今回のロシアが起こした戦争は、ロシア側の理由が如何に正しいかを世界に認めさせることが前提だった.その正当性が無ければロシアはただの無頼国家に過ぎないことになるからである.それを覆すにはまず国内のロシア国民がプーチンが起こした戦争を正しいと認めてもらうしかない.その意味で、独裁国家に向かおうとしているプーチンの戦略は国内では上手く機能していると言える.それが国民に対して反対する者は排除するという圧力が有ったとしても表向きは戦争に賛成している結果が出ているからである.

 

 もう一つ今回印象に残った点は、プーチンの側近が手に持つ黒い鞄だろう.プーチンが移動する度にその鞄は重そうに揺れる.あの鞄の中身は核ミサイルの発射装置が入っており、聞くところによるとプーチン一人がボタンを押すだけで発射されるようになっているらしい.まさしく専制君主の象徴ともいえる.