J1リーグ 第28節 vs 名古屋 1‐1

 晴れの秋分の日。そして、その前日に豊田スタジアムコンサドーレグランパスと試合を行った。午後4時開始の中、外気温は30度を超えているとの話だった。すでに北海道は30度を超える日はなくなり涼しい日が続いている。その中で練習を行っているのでかえってチーム状況で言えば有利になっているかもしれない。

 

 スタメンは、GK高木、DFは田中、岡村、中村、ボランチは宮澤、駒井、右SBは浅野、左SBは菅、トップ下に小林、スパチョーク、ワントップは小柏という形になった。

 控えに菅野、深井、西野、青木、大森、ミラン、木戸となっており、荒野は累積で出場停止、福森、ルーカスなどはベンチ外となっている。

 

 試合は、ボールを保持するコンサドーレ、ゴール前を固めるグランパスと何時もと同じような試合状況となる。ここ数試合、グランパスがゴール前を固めた中をこじ開けようとするのだが、相手の体を張った守備とGKの活躍で点数が入らず、前掛りになった裏を相手のFWに突破され得点を決めるという形である。

 この試合も同じだった。引いた相手がボール回しに対して積極的にアタックせずゴール前のパスなりセンタリングなどのところで押さえればという割り切った守備をする。

 前半でも何回かシュートを放ったコンサドーレだったがゴールネットは揺らすことはできなかった。グランパスの得点は、後半開始後すぐコンサドーレの攻撃の跳ね返しからだった。自陣からのロングパスが前線に居残っていたユンカー選手に渡り、センターライン付近からドリブルで進む。その前の中村選手の守備が交わされてしまったことでフリーで走り始めることになる。懸命に追いかける中村選手だったが、懸命な守備も相手を止めることができず結局GKの高木選手もシュートを防げず先制点を与えてしまう。

 得点を入れたグランパスは、とりあえずコンサドーレの攻撃を受け止める形に戻る。そしてまたコンサドーレが前掛りになところをカウンターで追加点を得ようとする。

 コンサドーレも得点を得なければ勝ち点を得られない。そのため危険を冒しでも攻め込むしかない。その後もコンサドーレがボールを保持するが、時折グランパスの反撃にあい危ない場面もあったが何とかしのぎ切った。このまま、逃げ切られるかと思い始めた後半半ば、菅選手のシュート性のパスが、ゴール前に入り込んだ小林選手が触り同点に追いつくことができた。その後、選手を交代し勝ち点を狙うグランパスコンサドーレグランパスの方が体力的にはきつかったようで、コンサドーレのチャンスが多かったが結局得点を決められず1-1で試合終了。

 引き分けに持ち込んだとみられるが、圧倒的にチャンスを作り出したコンサドーレにとっては痛い試合になった。試合終了後の小林選手のインタビューは悔しさがあらわだった。ホームで得点を決めたユンカー選手にインタビューをした方がよかっただろう。

 このところ勝ち試合がなく次の柏戦で勝利を上げたいところ。しかし、この試合でイエローを貰ってしまった宮澤選手、岡村選手とDF2人が出場停止になった。荒野選手も次の試合も出場停止であるため、DFラインを誰が務めるか緊急事態である。ミシャ監督も、今いる選手で対応するしかないと答えたらしい。