J1リーグ 第2節 対神戸 1-3

 晴れ、気温はマイナス13度.昨日の日中は、晴れたり曇ったり、そして時折吹雪いたりと目まぐるしく天気が変わった.そのため、JRや飛行機の遅れがあった.

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悪天候をもたらした低気圧はアリューシャン列島に過ぎ去り今日は日中の気温がかなりプラスとなり春の陽気になると天気予報は伝えている.

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 そして話は変わる.土曜日に行われたJ1リーグ第2節.北海道コンサドーレ札幌の本拠地での開幕戦に行ってきた.開幕戦とあって全道各地から大勢のサポーターが詰めかけ1万7千人の入場者となったわけである.本来ならもっと入るかなと思ったが、やはり北海道は真冬、大勢の人が移動するには天候が悪すぎた.雪解けが進まないと大勢の人が訪れることは無い様な気がする

 それでも十分な人が入り更に声出し応援も可能となったので、試合を見る方も今までの手拍子だけよりは興奮を味わえるはずである.

 スターティングメンバーが場内で発表されると本当に久しぶりの感覚が戻ってくる.

 GKは、不調の菅野選手に変わり今季初先発のクソンユン選手が入る.DFラインは前節と同様で田中駿太選手、岡村選手、福森選手、ボランチは宮澤選手と今季初先発の馬場選手、MFは菅選手、青木選手、浅野選手、金子選手、荒野選手となった.ミシャが良く使うゼロトップの布陣である.

 開幕で好調だった菅野選手が外れたがクソンユン選手も同等の実力を持つ選手なだけあって実戦の感覚をここで経験するのも必要である.

 更に期待の若手の馬場選手、前節思うように攻め上がれない部分があったので彼の若さで相手チームの守備陣に綻びを作る目的での起用と思われる.更に前節不完全燃焼だった浅野選手の起用は、相手DFの裏を狙う選手がミシャの作戦の中でどうしても必要で、小柏選手が出場できない状態ではどうしても必要な駒である.小林選手の起用という噂も有ったが、残念ながら彼の走力では前への圧力を掛けれれないという欠点がある.本来なら相手の走力が落ちた後半に浅野選手を起用したいところだが、今のコンサドーレの選手層の薄さではできない相談である.みんなが元気なうちに先制点を取り、その後は落ち着いた試合運びを目指すならこの起用方法は間違っていない.それも先制点が取れればの話である.

 試合開始早々、オフサイドになったが青木選手のシュートでコンサド―レが試合をコントロールできるのではないかと期待したが、相手の神戸の前からのプレスがコンサドーレの出足を奪う.日本代表コンビの大迫、武藤両選手のいやらしいボールの追い方とそれを補完する神戸の選手が圧を加えることで至る所でボールの奪い合いが起こる.そのボールの奪い合いでボールを繋げないところで相手に奪われゴール前でフリーになった大迫選手にゴールを決められる.

 岡村選手が足を延ばしたが届かずクソンユン選手の腋の下を抜かれるという結果になった.やはりまだ実戦経験のブランクが効いていた.普通なら止めれる能力を持っているだけに残念である.

 その後は、コンサドーレ、神戸共にミスの方が目立つようになり始める.これも実戦経験が少ないための結果であるが、今季初先発の馬場選手の位置取りがやはりずれてしまう.この辺り周りとの考えが一致しないところがコンサドーレの戦術の難しいところである.ボールをつなぐときに上手く動かないとそこで最初からやり直しになり速攻で攻めるべきところを速攻できなくなり相手の守備がブロックを作っているところに攻め込むのは得点を取るという意味でマイナスである.

 そして前半は0-1で終わる.

後半開始と同時に馬場選手に代えてキムゴンヒ選手を入れる.これはゼロトップにしたが前目の選手のコンビネーション不足で上手くボールが繋がらないため急遽攻め方を変えたということだろう.この辺り作戦的にちぐはぐになったのではないだろうか?結果論だがやはりワントップの選手がいないと前線でボールを収められない.この辺り、ミシャが監督になってから必ずワントップができるFWが居た.そしてその周りを快足のFWがゴールを決めるという形があったわけでそれを行いたいのだが、快足のFWが居ない部分がこの試合でも弱みになってしまった.

 キムゴンヒ選手も去年の途中からの加入でその辺りの部分はまだまだという形なのでミシャも実戦を通して上手い組み合わせを探っているのだろうと思う.

 後半、同点に追いつきたいところだが、神戸のゴール前は固く中々シュートを枠内に打てない.打ってもGKが楽に捕球できるもので決定的とは言えない.そうしている中で神戸に2点を追加され、アディショナルタイムにPKで1点を返したところで試合終了.

 ホームで白星を得られないという残念な結果となった.終了のホイッスルを待たずに席を立つ人が目立ち、次のホームの試合でも満員になることは無いと思われる試合結果であった.やはり試合は勝たなければ観客は増えない.負けても見にくる人たちはある意味病気に近い熱烈なサポーターだけである.その数を増やすには試合に勝つしかない.という感想で締める.