マスコミは不偏不党ではない

 晴れ、気温は1度.風もなく穏やかな朝である.今日も夜中に降った雪が漸く顔を出した芝ふに粉砂糖のように残っている.

 

ジャニー氏の性加害問題、沈黙する司法と大手メディア BBC番組制作者が批判(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース

 このニュース、、BBCがTV番組を作り放送したことで再度話題になった.この件は30年以上前から週刊誌で報じられその度に話題となっていたっが、何故かテレビ、新聞はニュースにしなかった.その頃からマスコミの正義のペンの正義は相手を選ぶということが判っていた.その頃から何も変わっていない.

高市氏「捏造」主張撤回せず 放送法の行政文書 - 産経ニュース

 この件、立憲が党を挙げて追及している.マスコミに関わる問題なためマスコミが応援してくれるだろうという目論見があって行っているというように感じる.テレビなどの放送に対して圧力を掛けた内容が記載された文書がそもそも真実を記載しているのかが問われているのだが、立憲的には全てが正しい内容であると断言しているが、その文書を書いた当人を証人喚問して真実を語らせることが得策と思うのだが、その辺りモヤモヤしており、当事者の総務省も書いた本人の殆どは不明であるとしている.総務省もこの問題について機密とされている内容が漏れておりその件については内部文書が漏洩したことになるため組織の内部に何かがあると勘繰られているが、情報提供者の存在が公になることはあるのだろうか.

 機密漏洩については、日本国民の利益になるのなら機密文書が外部に漏れたとしても問題ないとする判断があるためリークの件はこれからの話だが、やはりこの内容が本当に事実かどうかの証明が必要なのは間違いない.しかし、当時の状況から故安倍元総理なら言いかねないことであるため総務省を通じてマスコミに圧力を掛けたというのはありそうと思わせる.

 政府内部は既に色々な集団の息のかかった職員が働いているのは事実である.統一教会系から創価学会系、更に幸福の科学などの信者がそのまま国家公務員試験に通れば入省できるのは事実であり、本人の思想信条が表だって目立たなければ拒むことはできない.

 そして、放送の自由の話になるが、公共の電波というくくりから公平性を保つというのは重要な柱となる.何人の影響を受けて真実を曲げて放送することはできない.というのが表だった理念であるが、事実、何人の影響を受けて事実を報道しないということは日常茶飯事に起きている.最初に上げたジャニーズ事務所の件もそうだが、事実と認められても、さらに小児性愛者の犯罪行為であってもその人の影響力が強ければ断罪もしないというのがマスコミの真実でもある.

 

 本当の正義というのはこの世には無いのかもしれない.例えば放送法の問題も右派、左派両派の言い分を公平に放送するという建前があるのにも関わらず放送はどちらか寄りになることが多い.それは、自分達の放送を選んで見てくれる人が喜ぶように番組作りをすることが当然だからである.そうでなければ番組も見てもらえず視聴率は上がらないし放送打ち切りになってしまうからである.

 更にテレビに代わるテレビ同様のネット動画が増えてきておりライバルが増え、昔のように流せば誰かが見てくれるはずというのが減り、見てくれない番組は徹底的に視聴率は低下する.そういった番組にスポンサーは付かないわけで見てくれることが一番の重要課題なのである.

 マスコミの影響力はこの先低下していくのは予想通りであり今漸くプラトーに達したところである.しかし、テレビ世代の高齢者が少なくなればこの先やはり一段下がったところに行くのは確実である.放送の倫理については限りなく見てくれる人の思想に寄り添うのだろう.昔のようにマスコミが時代を変えることはなさそうである.