天気図 ウクライナ戦争

 晴れ、気温は14度.空は青空なので直射日光の熱量で丁度良い気温である.

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日本気象協会のホームページの天気図を何時もチェックしているのだけれども自然の複雑さが感じられて面白い.

 実況の天気図は観測データから書かれているものだが、その他に24時間後、48時間後、72時間後という予想天気図も見ることができる.

 時間ごとにうつろうのが天気の姿であることが理解できる.24時間後の未来の姿がこうであろうと示してくれているのだが、実際の天気はその通りに進行するこうすることがない.時間ごとの変化のズレが最終的に未来として予想された天気図からわずかにずれ始め72時間後の予想図になると大きく異なっている場合もある.

 それでも天気図を見ればこの先の傾向は理解できるわけで、この先高気圧が近付く低気圧が近付くというような見方をすれば大きな大気の変化は掴めるようになるが、それは大きな大気の流れであって局地的な大気の流れは山や海、建物の影響を受けて変化するので何故雨?あるいは曇りなのというように違ってくる.天気予報そのものも大きなエリアのくくりの中で予報するものであってもっと正確性を持たせるとしたらやはり数時間後の雨の予報で当たるというようになってしまう.

 その辺りが人間が関与できないダイナミックな自然現象であり、目に見えるものなのでそういった変化の具合を察知しやすいものでもあり予想が当たった外れたも判断しやすいと言える.

 

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 ウクライナ軍のロシア軍に対する反転攻勢が始まり、ウクライナ軍が戦果を挙げていると報じているが、実際のところロシア軍が撤退しているのか防戦して敗退しているのか不明である.

 これは国と国との戦いなのでどうしても領土を接する部分で戦闘が起きているためその範囲は広くなってしまう.また地形的にもウクライナとロシアの間に大きな山脈或いは大河が横切っているわけではなく多くは平地で繋がっているわけでその辺りも戦場を広範囲にさせてしまう.

 今はA地点で戦闘が行われていてもそこから離れたB地点、C地点で戦闘が行われる可能性があり、何処に兵員を分担させるかが勝利の鍵となる.その辺りは本当に作戦が命である.

 その分析にもアメリカ、ロシアの軍事衛星や偵察機の情報も加わっており俯瞰しながら戦闘を行っていると言える.日本の戦国時代なら斥候がまず偵察に行き何らかの手段で味方に情報を伝えるという不確かな情報を元に戦略を練ったのかもしれないが、今の時代は高度な戦いを行っているわけで、おおよその軍隊の移動状況はお互いに知りうるわけでその中で相手を出し抜こうとしているわけである.

 

 天気図に利用される気象衛星も軍事衛星も基本的には同じである.地球の上空でカメラを地表に向けて撮影しその情報を基地局に送って来る.そのカメラの精度や種類により様々な情報が伝えられてくるわけである.

 近い将来衛星の打ち上げが今より簡便化し使いたいときに即座に打ち上げられ短期間でも高精度な情報を送れるようになる可能性は高い.今のドローンが高高度まで飛行できるようになればロケットで打ち上げるよりも簡単になるだろう.そうなれば益々人対人の戦いというよりロボットなどを使って遠隔で戦闘するような時代はもう目の前に来ている気がする.