ラグビー日本代表敗れる イスラエル対ガザ

 晴れ、気温は3度.昨日の青空は続き寒さは厳しくなった.

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 北海道は今のところ高気圧に覆われているが徐々に下り坂に向かう.このまま北海道は急速に秋の紅葉を迎える.もう少ししたら冬支度をしなければならない.

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 昨日は、ラクビーW杯のD組最終試合があったわけである.この試合、日本がアルゼンチンに勝利すればベスト8に勝ち上がるわけであるが、これで負ければ敗退ということになる.

 試合開始早々、アルゼンチン選手個々の突破力に圧倒されてしまった.日本の選手が2,3人がかりで止めようとするのだが、そのまま引き摺られていくのを見せられてしまい.この試合を勝つことの大変さを感じ、相手のトライが決まるとこのまま何トライされるのだろうかと心配になるくらいだった.しかし、日本は頑張った.相手の前進を食い止めている間に相手がファールしてくれ、自分達のボールを上手くつなぎ前進しトライを決める.タラレバを言うなら前半の危険なタックルが無ければと前半のプレイタイムが後10分あれば、前半で逆転できていただろう.それ程日本は素晴らしかった.しかし、選手個々の地力の差に勝るアルゼンチンに後半突き放されることになってしまった.

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 ウクライナ戦争が続いているのにもかかわらず今度はイスラエルパレスチナの間で戦争が始まった.双方の死者は1000人を超すと伝えられている.お互いの報復が終われば停戦に向かうのかまだ見通せない.

 そもそもの戦争の原因が、イスラエル建国の歴史である.この辺りの部分は相当に根深い.その理由は、この地が聖地エルサレムを含むからである.

 エルサレムとはと簡単に書ければ良いのだが、遥か昔の都市であり、更にそこがユダヤ教キリスト教イスラム教の聖地となれば簡単になろうはずがない.

 そもそも、古代4大文明の一つ、メソポタミア文明の地であり、この地に係る歴史は多くの民族が入り乱れた歴史である.もし、メソポタミア文明が滅びずそのまま続いていたのならこの地は世界の中心になった可能性も有ったのだが、そうはならなかった.

 今回の原因の一つは、イスラエルサウジアラビアの国交正常化に向けた取り組みだと考えられる.もしここでサウジがイスラエルと何らかの結びつきを持てば、パレスチナにとって死活問題になる可能性があり、それを今回の戦闘で破断させることができると考えたからではないだろうか.

 パレスチナは、自治区で有り一つはヨルダン川西岸地区、もう一つの、ガザ地区は、イスラエルに閉じ込められた形で存在する.そして、面積は360平方キロメートルほどだが200万人以上の人が暮らしており、さしたる産業も無い中で人口が増え続けている不思議なところである.

 ガザ地区は、ハマースと言われるイスラム主義組織が支配する土地でイスラエルの強固な制約を受ける中、イスラム系の国、組織から援助を受け武力を強化していた.人口がこれだけ居ると飢えと貧困の土地であるため却って兵士を集めやすい.

 イスラエルガザ地区を自分達の領土に組み入れたいが、これだけの人口が存在し、其の殆どがイスラム教教徒だとしたら、そのためにはイスラム教徒を根絶やししてしまうか、どこかに閉じ込めて起きたと思うのは当然である.同様の状況にある中国は、思想教育と同時に子孫を増やさせないという両方を行っているのはこれを見ていたからに違いない.イスラエルは壁を築き隔離することを選択した.しかし、壁を築いたことで内部をコントロールできずにいる.だからそこから大量のミサイルが飛んでくるとは考えていなかった.

 イスラエルには情報機関があり、世界で暗躍しているのは有名である.特にインターネット上で情報を収集する能力に優れており、スパイ活動を行っている.そのイスラエルの優秀な情報機関もハマースの行動に気付かなかったことに驚きである.

 イスラエルは、ガザ地区に対して中国の様な管理を行うのは不可能である.その最大の理由は人口である.根絶やしにすればそれは自分達が味わってきたことをし返すということになる.イスラエルが建国できたのは、流浪の民で有ったユダヤ人の国を作ることをその当時の人たちが認めたからである.その世界の同情を失うことに通じる.後は思想教育しかないがそれを行うには人口が多すぎるしそれを実行することを世界は許さないだろう.

 ここまで長々と書いてみたが、先に書いたように中東は多くの民族に溢れている.同じイスラム教でも土地が変われば宗派も変わる.その民族と宗派の複雑な組み合わせが何かの時に関連して物事を複雑に作り替える.到底、自分が理解できる範囲を超えているというのが正直なところである.

 

 フランスで行われているラグビーW杯に出場しているチームは様々な国の代表であるが、決して同じ民族や人種で纏まってはいない.国の代表と言いながら国籍は様々である.そういった選手の構成で戦うことに違和感を覚えないところが素晴らしいと思うのだが、その片方で民族や宗教という区別の中で戦う戦争もある.複雑としか言いようがない.