政治家という運命

 曇り、気温は10度。少し肌寒い。

 

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 北海道の周辺にある低気圧の影響で道内は今後雨模様のところが多くなるようだ。この低気圧は当分北海道の周辺に停滞するようで当分天候は回復することはない。

 

 長谷川岳氏の件、道内のマスコミは堰を切ったように報道され始めた。それまでは道内の影響力を鑑み報道を抑え気味であった。そのため報道の主力はキー局あるいは大手新聞社の報道を後追いする形で報道されていた。それはあくまでも行き過ぎた言動があったというだけで、鈴木知事、秋元市長の長谷川氏のことを庇うところに同調した形であった。ということでマスコミも世のしがらみにからめとられていことは間違いない。そのしがらみを目立たなくするために自分達との利害関係が及ばないところはノーブレーキで突進する。そえによって多くの被害が出たとしても錦の御旗の元、実害を受けないと知っているからである。

 北海道の政治家として権力を握っていたのは、古くは中川一郎中川昭一町村信孝鈴木宗男などがいた。戦後、北海道は社会党の天下であり与党の政治家といっても中央政界のトップに近付いたというだけであった。その中に民主党時代の鳩山由紀夫だけはトップに辿り着いたのだが、如何せん変人であったため長続きはしなかった。

 道内選出の国会議員は力を得ることができない理由は北海道という土地が経済的に力を得ていないということがある。金の力を利用できなければ数の力というところになるが、自民党時代は、社会党の力が強く、民主党時代は自民党議員がというように北海道全体をまとめるような能力を持つ議員が出にくいという環境があった。

 長谷川岳氏の前にある程度力があったのは町村信孝であったが彼は本当に良識派のボンボンである意味腹黒さが無かった。口はある程度上手かったがそれが優等生的であり今の岸田首相を彷彿させる人物であった。町村氏が総理に成れず岸田氏が総理に成れたのはやはり支援する力が強い選挙区だったのではないだろうか。

 鈴木宗男氏は、それなりに北海道に貢献していたがロシアに肩入れしすぎた。結果、逮捕され自民党を追われた。あくまで傍流の存在だったが今の長谷川氏がその座に座ろうとしていたわけである。長谷川氏も鈴木氏同様大物の政治家に成ることはないだろうと思われる人物であるが、周りが期待すると簡単に天狗になる辺り底が知れていたわけである。

 これで長谷川氏の自民党内で省かれることは決定的で、それと同時に北海道で長谷川氏を頼りにする人は減っていくだろう。これまで何とかやり過ごして次期選挙で禊を済ませようと考えていた支持者も徐々に彼の元から離れていくことだろう。もし、彼が次回の選挙で復活できたならそれはそれで驚きだし、彼を認めることになるだろう。

 今の道内選出の国会議員に日本を引っ張る人物がいるかと見渡してもそれに適する人物は見つからない。北海道知事の鈴木氏が知事を辞め国政に出たときに光り輝くことができるかというくらいだろう。今のところの彼は何の功績も上げられずにおり彼を総理大臣にしようという声は残念ながら聞こえてこない。過去の知事の中でもし自民党だったなら横道氏は総理大臣に近い人物だったかもしれないが、残念ながら社会党民主党という流れの中で鳩山氏に対抗できなかったところを見ればそれほど能力は無かったのかもしれない。