Jリーグ 第33節 vs FC東京 0-1

 晴れ、気温はマイナス6度.日中は10度近くまで上昇するので今はまだ残っている道路の雪も融けてしまうだろう.寒暖差は激しい.

 

 昨日の味の素スタジアムで行われたFC東京との試合のことを書く.

 相手のFC東京は、今のところ上位に居りACL圏内を争う位置にいる.たいしてコンサドーレは、13位と既にACL圏内という目標は達成できない位置にいる.興味は、新しい戦い方を貫いているコンサドーレがどういう戦いをするかということになる.

 前半開始早々、コンサドーレの前からの守備が嵌り相手を自陣のゴール前に押し込む.対する東京は明らかに押し込まれることを想定したようだ.コンサドーレの得点率が低いことを判っていて相手が前に来たところをカウンターで仕留めようという作戦なのは戦前から判っていたことでもある.

 試合は、両者の思惑通り進み、コンサドーレは相手のゴール前まではボールを運ぶが得点を決められず、そして東京の方は、相手の裏に出すロングボール一発で快足長い選手を走らせてコンサドーレ選手のDFをかいくぐそのままゴールを許すことになった.

 何時も最終ラインは、相手の突破と守備を紙一重のところで行っており、相手に得点を許すことはあり得ることである.前節の川崎戦は、その紙一重のところでパスカットや守備ができたからの結果だった.

 一つ上のチームになるなら先制されても得点を取り返す力が必要だが、如何せんどうも得点の段になると上手く歯車が噛み合わない.いくらブラジル人トリオ+ジェイ選手と繰り出してもフィニッシュが決まらなければ勝つことはできない.

 前半、宮澤選手の後5cm足が長ければというシーンもあり、あれが上手く決まっていたら試合結果は変わっていたと思うが、それも試合の綾で、決まることもあれば決まらないこともあるというところだろう.あのシーン、ゴール前に積極的に上がってきたキャプテンの勘所を褒めるべきだろう.

 

 結局相手のしっかりとした守備と、最後は、疲れからかパスミスが目立ち、最後はゴール前にロングボールを上げて混乱からシュートを狙う戦い方になったが駒井選手のシュートも相手DFに当たりゴールの横をすり抜けたところでこの試合はコンサドーレのものではないと証明hして終わり.

 本当に上位チームにも通じる戦い方をしているのだが、やはり全ての能力を発揮できたたとしても試合を決めるのは得点で、それができないチームの弱さというところになる.

 それにしても主審の判断は疑問符が付く.コンサドーレ側に出たイエローの基準と相手側に出なかった基準が不明だった.その影響で荒野選手も次節出場停止.イエローが出るのは仕方がないが、ディエゴ選手の福森選手の突破を止めたシーンなど、それまでの合わせ技でイエローが出ても良かったと思うし、荒野選手の腕も相手に触れただけで永井選手が上手く転がって見せただけでイエローを出すなどおかしい点が多々ある.

 Jリーグの審判はPKになるところの判定がブレブレで、今日の試合もロペス選手が後ろから押され倒されたシーンなどVARがあればPKになってもおかしくないシーンなどあり、PKに関しては臆病な印象が強い.ただ、機械的に映像シーンを切り取って判断するVARの仕組みも発展途上だし、それになれるという意味でも今季からのVAR導入が遅れたのは残念と言うしかない.このままコロナ禍が続けばVAR導入も無くなってしまうのではないかと思う.