湘南戦前に考えた事

サガンの松本監督の記事をみて少し考えてみた。

 少し前まで、自分の中では鳥栖といえば楽勝と言う思いがあった。(今思えば、そう思っているときにチームの育成が上手くいっていればと残念でならない。)今では、鳥栖と対戦する前でも楽勝と思わなくなったことが寂しい。

 去年の鳥栖との対戦後だったと思うが、松本監督が札幌のチーム方針について「勝を求めないチームはありえない」と語っていたと思う。
 その頃の札幌がとっていた、5段階でチームを作り上げる1段階目の去年は、勝にこだわらないという方針に対しての事だったと思う。

 今回のインタビューにも同様な考えを述べている。
 
 「このクラブが発展するためのチーム作りとは、それは魅力あるチームを作るということですね。魅力あるチームというのは結局は勝つチーム、それとやはり選手の質ですね。一社会人としてあこがれられる、いい選手たちだねと、人間的にも素晴らしいねというものがあって、初めて好かれるチームになると思うんですね。そのためには24時間、勝つための努力と、県民、市民、サポーターの方が夢見ているJ1昇格ということに対しての努力を怠らない選手、なおかつ頂点に立つプロスポーツの選手としてあこがれられる、子供たちが夢見るような選手の育成というものをやっていかなければいけないということを考えています」

 私はこの言葉に賛同する。やはり勝つチームを作らないといけない。この後の続きに、現状の鳥栖は勝つチームになっていないと言っているが、負けても良いと考えるチームよりも何が何でも勝とうというチームのほうが同じスタートラインに立ってスタートしても絶対強いチームになると思う。
 
 では札幌はどうだろう、今いるメンバーは、J1のチームではスタメンを張る事が出来ない選手の集まりである。それは、J1で活躍できる選手を切り売りした結果でもある。選手の質といえば鳥栖と対して変わらない状況である。
 
 その中で勝つチームを作るにはどうしたらよいのか?
 
 今後対戦するチームは、選手レベルで言えば同等レベルと言ってよいと思う。それに勝つためには、戦術しかない。俗に言うカウンターサッカーである。サポーターの多くはそんな面白くない試合を見たくない。負けてもいいから素晴らしいサッカーを見たいと正論を言う人が多くいる。でも、きれいなサッカー戦術で常勝するレベルにあれば良いが、その力が無くて負け続けるチームを見て本当に楽しいだろうか?
 
 柳下監督のいう、アクションサッカーがある部分は出来ている。パス、前線からの守備、上手く行く時もある。それが続かない。
 あとゴール前の決め手があれば開幕4連勝もあったかもしれない。このまま負け続けるような事があれば、監督の責任論も出てくると思う。でも、今いるメンバーでここまで出来てきたのであるから、足りない駒を補強する事ができれば、劇的にチームは成長できるのだと思うのだが。
 
 きっとチームの関係者は、思惑の違いはあれこのままでいいとは思っていないだろう。監督だって自分の好きなように選手を集める事が出来ればとっくの昔にやっているだろう。それが出来ないのが残念であるし、身の丈にあったチーム運営なのであろう。

 今日の湘南戦の戦い方が今後を占う上で重要な試合だと思う。好調な湘南相手にどのような戦い方をするか興味深い。また、柳下監督が今まで同様の戦い方をして惨敗した場合当然責任論は出てくるだろう。
 そうならないためにも自分としては、戦い方を変えてきてほしい。それがカウンターサッカーで見ていてつまらないサッカーでも自分は支持します。
 
 今日は、ドームに行って自分のこの目で確認するつもりです。そしてその結果自分がどう思ったか後で書きます