曇り、気温も15度くらいだろうか、涼しさを感じる。日中も曇りなので気温も上がらないだろうし、湿度も高い。
引用 スポーツ報知(http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130619-OHT1T00050.htm)
日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)は18日、スポーツ報知の取材に応え、共同代表の橋下徹大阪市長(43)について「終わったね…、この人」と“三行半”を突きつけた。昨年11月の太陽の党の維新合流以来、蜜月関係だったはずの2人。参院選を前に絶縁危機に陥っていることを明かした。
さらに「徹底的に違うことはあいつが『あの戦争は侵略戦争だ』と言っていること」と明言。「俺は『侵略じゃない。マッカーサーも防衛の戦争だって言ってるじゃないか。君、そういうのどう思う』って聞いたら、それでも『侵略です』と。もう埋まらない。根本が違う。こんだけズレちゃうと困っちゃうよね」と苦笑い。将来的に価値観を共有できる可能性について「ないね」と言い切った。
選挙のためとはいえ、基をたどれば橋下氏が自分の信念を曲げてまで石原氏とくっ付いた筈である。その信念を曲げてまで一緒になりながら、今度は、信念を曲げない。つくづく橋下氏の考えが判らない。
きっと今まで、相手に勝つこと、そのために相手を如何に言葉で言い負かせるかを生き方の根本に置いていた人なのだろうなと思う。
そのためには朝令暮改など朝飯前で、相手の弱点を探し、相手が口を滑らそうものならそこを重点的に攻める。こういった行動をとる人間は、どこにでも存在する。その点では、自分もそういう所が少なからず存在するので橋下氏のやり方が判るような気がする。
相手をとことんまで追い詰めることに快感を覚えなければ、弁護士など何の面白味のない職業である。道徳観念など、自分の仕事の範疇では幾らでも線引きを代えられる。それでなければ犯罪者を弁護できるはずもなく、清廉潔白な心の持ち主が弁護士として活動できるはずもない。その弁護士として活動するには優秀な人だろう。
しかし、そういった弁護士活動として、その役に成りきって法廷で話しているわけでは無く、国民を前にして話す場合は、そうはいかない。何故なら国民は、負かすべき敵ではないからである。少なからず国民の中に敵は存在するが、公の場の発言は、まさしく国民全員に投げかける言葉である。
敵味方が混じった場で、特定できない人間に対して断じても、聴いているその他大勢の人間にとってその言葉は、気持ちよく響かない。
それを間違ったのだと思う。常に目の前に敵を作り、その敵を攻撃することで男を上げるやり方は、一時的に成功できるだろう。勧善懲悪的な芝居が好きな日本人にとってそういった白黒がハッキリした活劇は見ものだからである。しかし、その芝居が一度幕を下せば、直ぐに日常が待っており、何時までも芝居が続くわけでもなく、普通の人間にとって、芝居のように自分の生活が送れるわけでは無く、人間関係においても白黒つけず腹に蓄え我慢することの方が多いのが現実である。
その点で、何時も敵を作り、何時現実的な話があるのかと期待しても一向にバラ色の夢を見させてくれず、常に誰とも知らない敵と戦っている姿に、現実を見ろよと言いたくなるのが本当の所だろう。
大阪都構想にしても、色々な敵と戦っている内に、その現実味が乏しく成り始めている。色々な事に意見を言うのは構わないが、自分の足元をないがしろにして物事は動かない。
本当に賞味期限切れなのか、はたまた参議院選挙で挽回できるのか、遠く離れた北海道からそっと見ていようと思う。