岡山戦

CSで観戦。

 一言で言えば「ふがいない」である。イ選手の気の抜けたプレー、札幌の選手たち全員の自己満足なプレー、どれをとっても見ている人の満足を得られるような戦いぶりでは無い。

 財前監督の当初の目論見は、開幕直後は試合勘のあるベテランを起用してある程度リスクを避けようとしているように思えるが、それがここ数試合チームの力を減じているポイントに変わってきている。

 その一つは、無難に行こうとしてプレーが遅くなる。更に積極性が薄い。アリバイのパスが多くなる。決してベテランが若手の選手より劣っているというのではない。プレー能力は、練習とかではかなり上なのだろう。

 しかし、勝負はそういった事よりも勝とうと思う推進力が無ければ得点を生むことができない。それを今は失っている。内村選手が欠場する前は、その推進力を彼が担い、その影響を受け周りが走り出すという試合運びを行ってきた。その推進力であった彼が抜けてしまうと途端に誰も前に行こうとはしない。

 その代りの役目を都倉選手が代りに引き受けたのだが、能力的には、その役割を担う事が出来なくて今の結果がある。これでJ1に行こうというのがそもそもの間違いである。小野選手が加入したところで劇的に変わることは無いだろう。

 やはり、勝ち続けるチームは、何らかの得点パターンを持っている。それが一つだと札幌のようになす術が無くなるが、やはり2,3つ持つことが連勝の肝である。

 この一週間は、連戦が続く。この連戦を機会にもっと若手を起用すべきだろう。このところのフル出場で走力に衰えが目立つ河合選手と日高選手、パスミスが目立つ宮澤選手は替えるべきだろう。イ選手も金山選手に交代すべきだろう。

 何故なら、そのために今まで監督が目指してきた調子の良い選手を使うという言葉が生きてくるからである。それが無ければチームの新陳代謝は図れない。

 ここ数試合、勝ってもチームで勝ちゲームを作ることができない今、何らかのテコ入れを図るべきところに来たと思う。それでなければ何のための松山光プロジェクトを行っているのか判らない。