杭打ち不正

 曇り、気温は2度。

 今朝は、来週は秋の気温に成るという天気予報を見てすっかり勘違いして外に出てしまった。空の気温は今日では無く来週。当然寒さが身に染みた。


 杭打ち不正の問題。当然最初の一人だけでは無く多くの人間が軽い気持ちで不正を働いているだろうと予想できた。大凡考えるに、旭化成建材が行った杭打ち以外にも他の業者でもそういった不正は多く行われているだろう。

 今回発覚したのが氷山の一角だとしたら、他にその30倍程度の建造物への影響が出ている工事があり、その300倍の現象が出ていない工事が隠されていると言って良いだろう。

 人間と言うのはそういう生き物で、こういった不正を見抜くには当然作業を行う会社が行うのではなく第3者が立ち会う必要があるだろう。

 不正を見抜く方法として考えられて法人会計の監査を監査法人が行うというのも、東芝の問題があるように見抜くことが出来なかったように、人間のやることに絶対は無く、どこかにそういった仕組みを無視してしまう人間が存在する。



 今までの仕事で99%間違いのない仕事をしていても1%間違った事をしてしまえば、やはり悪は悪に成る。そのことを肝に銘じて仕事をしなければならない。

 何故かと言うと、1%手を抜く人間は、その1%に味を占めその割合が増える傾向にある。更にそれを見ている周りの人間にも影響を与え、それを真似て作業を行う人間が発生するからである。

 1%のミスをするなと言うわけでは無く、1%のミスが有った場合、それを報告しやり直すことをすれば問題ない。ミスをやり直すこととミスを放置することとは全く違う。ミスを放置することで一時利益を得、本人の得になることはあるだろうが、その後に影響が出た時は、1%のミスをやり直す経費よりはるかに高い経費を必要とするものである。

 改めなければならないのは、そういったミスをやり直すことを認める風土である。そうせずにミスを見逃すという事は最終的不利益につながる。それを企業は気付かなければならない。

 そういった手抜きをする企業は早々に消え去る企業であり、もしそうならないとしてもこのような問題が必ず起きて結果的に退場させられるものである。