アマチュアボクシング問題

 曇り、気温は18度。空には鱗雲が広がり秋の気配が漂う夏空である。台風も金曜日に北海道に最も近づくようだが、それ程影響なく過ぎ去りそう。前線の影響で明日は雨模様だが週末には回復しそうである。

 日本アマチュアボクシング連盟の問題。色々な人間が係っているなと思う。連盟会長のほかに裏では暴力団が絡んでいることが明らかになり、プロはともかくアマチュアはそんなことは無いと思っていたことが実際にあったということが公になったわけである。

 空手やキックボクシング、ストリートファイト系は、その将来が裏社会のボディーガードのようなところに行くものが一定割合いるわけで、その縁が少しでもあれば格闘系はそういった暴力団関係に取り込まれやすい。そのことは、日本人の多くが感じていたことでわある。

 そのことに気付きながら表と裏の関係を保ちながら表に暴力団関係者は出ずに、その代わり堅気と判らない人物を祭り上げるという不文律があったはず。アマチュアボクシングだけがあんなような人物を頭に置いておくことが自分たちの稼ぎを失わせることに気が付かない方がおかしい。

 今回の件、連盟会長のけつ持ちであると噂される組の力が弱まり、反対勢力の力を抑えることが出来なかったことが今回の発端だろう。

 

 プロボクシングの興業は、プロモーターが取り仕切るがその流れは暴力団から派生しているのは公然の事実で、その地方地方で興業を行うにはそこの縄張りの組にあいさつ回りするのが慣例となっていた。プロのしきたりがアマチュアボクシングにも影響を及ぼしている。

 ヨーロッパなどは、そういったスポーツは賭博の対象であり、スポーツの試合の結果で大きなお金が動いている。その賭博は、国家公認の元に行われており健全だと表向きは思われているだろうが、犯罪者組織との関係はグレーであるのは誰もが知っている。だからサッカーなどで八百長が時折問題となるが、証拠の無い八百長はいくらでも行われている。

 日本でも、相撲、野球は、ノミ行為として行われていたのだが、どのようなスポーツでもその犯罪の対象となる可能性がある。彼らは、白黒が付けば何でも賭博の対象にできると思っている。健全と思われるスポーツはそういった悪の影響を受けやすいものでもある。

 日本社会の闇を垣間見せるが、それを報道している側にもいくらかそういった闇の影響を受けている部分もあり、今回の問題は、会長辞職で手打ちとなるのだろう。その先のことはまだ分からない。