次に来る新しい年に向かって

 曇り、気温はマイナス9度.夜明けが遅く更に曇り空なので今の時間帯でも薄暗い.これが徐々に明け方が午前4時くらいになるのだからただ単純に凄いなと思う.

 

 毎日毎日、コロナの話題ばかりで本当に嫌になる.何故ならそれに関する明るい話題がないからである.感染者数の増加、死亡者数の増加、変異型など救いになる話題ではない.

 これは世界にとって一大事だし、世界秩序が激変する前触れなのかもしれない時に、日本の政治家はお気楽に忘年会、政治資金パーティーなどを平気で行っている.こういったギャップもこの先の未来を暗くさせる.こういった難局に立ち向かっているとの思いで積極的な非難は避けてきたが余りの感覚のズレが目立つ昨今、怒りが沸いてくるようになってしまった.

 一年も終わりが近付くにつれ日本は本当に変わったと思う.高度成長期にもてはやされたモーレツという言葉が軽佻浮薄に変わり、そして永年雇用の仕組みから転職がもてはやされるようになり、組織に帰属するという意識が無くなってきている.それは、大企業が率先して行うリストラや倒産による解雇などが当たり前に行われる時代だからこその変化なのだろう.

 一昔前の、企業が定年までの雇用を保証する時代は既に終わり、いつでも首を切られることを覚悟しなければならないのなら、自ら進んで自分の能力を発揮できる企業を選択するというのは正しい方向である.捨てるなら自分から捨ててしまうというのが、その人にとって正しい選択なのは間違いないだろう.自分が選択したことで正当化できるからである.

 

 そして、このコロナ禍である.1年で10年分の変化をもたらすことは間違いない.今まで永続的に続くであろうことを全否定された人も数多く発生し、今まで他人事だったことが自分に降りかかることなど予想だにしてこなかったわけで、備えは何もない状態に追い込まれてしまったからである.この危機に乗じて自分から変えられる人は、どんな逆境にも耐えうる人である.しかし、それができるのは一握りの人で、誰かに救いを求めるしかない人の方が多いだろう.

 

 この災いが、速やかに消え去ることが叶わないのなら、これに対応していくしかない.今までの考え方や常識が通じない世の中に変わっていくことに自分も変化していかなければならない.