HPVワクチン

 薄曇り、気温は6度..黄砂の影響で高層の大気に白く靄が掛った状態になっている.太陽が黄色く見える.

 

 昨日は、U-24の試合があった.放送がBS朝日という見せる気が無いような扱いになっている.サッカー人気もこれ程低下しているのだなと思う.結果は3-0で初戦のリベンジを果たした感じである.それでもアルゼンチンの個の力の素晴らしさは日本人選手を上回っていたが、今回の日本代表は集団としての能力が上回っていた.

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 今また子宮頸がんにワクチンに対する風向きが変化してきている.何故、子宮頸がんワクチンの接種率が下がったか、今回の新型コロナウイルスワクチンの際にも話題に上がっていたが、子宮頸がんワクチン接種が失敗したのかを踏まえ粛々とワクチン接種が始まっている.

 当初は、マスコミが副反応の危険性を取り上げてワクチン接種をすべきではないという記事が散見された.実際に世界でもワクチン接種後の死亡案件があり、一時アストラゼネカ社製のワクチン接種が止まる事態になったが、その後、ワクチン接種と死亡に因果関係が無いと発表され再開されている.

 新型コロナウイルスワクチンは、世界を救う薬になるかもしれないのにも関わらず必ず反対の行動を取る一派が出現する.

 大衆の不安を煽り、それが話題になればそれに輪を掛けることで次々と記事を書くことができ、そのニュースを載せた新聞雑誌が売れるからである.興味の対象を如何に炎上させるかで自分たちの売り上げが上がりそれによる報酬が得られると考える輩はどこにもいる.

 炎上商法、便乗商法でどれだけの人が損害を被るか知っていながらそういった活動をする.その理由は、もし、重大な秘密が隠されていたらそれを暴くのはマスコミの使命だと言い逃れようとする.もし、本当に有害だとしたらその有害の証拠を取材で明らかにすべきなのだが、彼らはその証拠を確かめようとせず伝聞でそういった噂があると記事にしてしまう.

 HPVワクチンは、日本で平成25年に定期接種が始まった.しかし、接種した人に原因不明の症状が現れ始め、ワクチンとの因果関係をめぐる報道がされ始めワクチン接種が直ぐに中断され定期接種を行わないことになってしまった.

 この症状については、今では、ワクチンとの因果関係が無いと結論付けられたが、どんなワクチンでも副反応が起こり得るし、その症状は多岐にわたることが少なくない.

 その件をセンセーショナルに報じたマスコミがあり、それを後追いするように多くのマスコミが報じるようになった.それ以前に、輸血製剤にエイズ保持者の血液を原料にした物があり、薬害エイズと呼ばれる社会問題があった.その頃よりマスコミは、そういった薬剤に対する事象を過剰に報じるようになり、更にその多くが10代の女性という社会問題化しやすい事象だったことも報道に影響を与えたと言って良い.

 その頃の報道は、ワクチン接種は危険であり覚悟して接種を受けるべきという内容で、その気ニュースを見たり聞いたりした親は子供に接種すべきか悩んだ末に接種を控えてしまった.

 その影響で、日本は子宮頸がんに対する予防では後進国になってしまい.年間1万人が子宮頸がんに罹り2900人ほどが死亡する事態となってしまった.タラレバの話になるが、結果多くの人を救える可能性を断ってしまったわけである.

 

 ここで興味深いのは、「HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団」の存在である.現在、多くの人がHPVワクチンの安全性を受け入れているにも関わらず、頑なにHPVワクチンの安全性を否定しているのである.確かに訴訟に勝つには、HPVワクチンは安全ではあってはならないという理屈は分かるが、被害者を守ることで逆に多くの犠牲者を出していることに気付くべきだと思う.

 健康被害を受けた方々に対して十分な対応が受けられていない可能性があるとは思うが、やはり裁判とは別と考えてもらう必要がある.