日本もそろそろ態度を決めるべき

 晴れ、気温は5度.今日も快晴で、日中は10度以上になる予定.しかし、この天気もゴールデンウイークとともに悪化していく予想で残念である.

 

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 ウイグル自治区での中国の人権侵害について欧米諸国は声を上げたが日本ではその動きは弱い.その大きな理由は日本経済への影響が大きすぎると考えているのとやはり自民党内や野党内に居る親中派議員の存在だと思われる.

 日本は、貿易立国で国内の需要だけでは国を維持することはできない.そのため、大きな貿易相手国であり製品製造委託先である中国に少なからず依存している.それは、日本経済に打撃を与えるリーマンショックがあり、それ以降急速に国内での製造から国外に製造拠点の移動が始まった.それも主力は中国であった.その影響が今の日本の弱腰につながっている.

 この辺りは民主主義、言い換えれば資本主義の弱点である.それは、経済的関係で利益を得られるならその国の体制を問わないという黙認された営業活動がある.とてつもない独裁国家であっても武器を買うお金があるなら、その武器でどれほど多くの人が犠牲になろうとも自由主義経済ではその売却が許される.国内の治安維持に必要という名目で有れば、その武器が他国への侵攻に使われようとも関知せずなのである.

 経済活動の自由が許されるが故、多くの物が色々な国に移動しそこで売られ利益を得る.利益を売り上げることが至上命題になっている.でも、最近はその経済活動で環境に影響を与えたり、人権を侵害する国に制裁を加える等の行動が徐々に広まっているのも事実である.

 それを放置していれば、今の利益は将来の対策でマイナスになると判断する国が増えてきたからである.武器を持って他国に侵攻するような国は、やがて世界を混乱に陥れるだろうし、環境の悪化は、自国の産業に影響を与えることを長期的視野で判断することが当たり前になってきたからともいえる.

 そういった風潮が徐々に広まってきているにもかかわらず中々動くことはできないのが日本である.目先の利益あるいは自分の生きている間はというスパンで判断するためその先の日本の行く末がどうなろうとも良いという考えが根底にあるのだと思う.

 しかし、世界が中国の共産党体制に支配される未来を想像して欲しい.日本では国の政策に自由に反対の意見が言えるがそれもできなくなり、自分の生活が常に監視される.更に今の格差社会の基準が180度変わり共産党員が重要視される社会が来るのである.党に忠誠を誓えば位も上がり富を得られる社会になるのである.今の日本社会の貧富の差を考えれば何も変わらないと思うかもしれないが、貧富の差について不平不満も言えない社会になるのである.

 100年後200年後の世界がどのようになるかは、今を生きる人たちが真剣に考える必要がある.