ウクライナ

 晴れ、気温はマイナス9度.日増しに夜明けが速くなってきている.来週は春分の日なのだから日の出が速くなるのは当然のことである.季節は進んでいることを実感させてくれる.

 

 庭に小鳥用の餌台を置いているのだが、ここ数年はヒヨドリのしか姿を見せなくなってしまった.そのヒヨドリも去年から姿を見せなくて寂しい思いをしている.以前なら渡り鳥が姿を見せたりカワラヒワシジュウカラなどが飛んできて餌をついばむ姿を見せていた.

 そこで、未だ雪が積もっているのだが小鳥用の餌台を買い木に吊るすことにした.残念ながら今の時期は、小鳥も姿を見せる時期ではないのは判っているのだが、構わず準備をしたわけである.これで小鳥が姿を見せる日を心待ちにしよう.

 

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 ここ数日この話ばかりを追いかけている感じがする.アメリカはロシアに早く攻め入っることを望んでいるのだろうかと思わせる.ロシアがウクライナに攻め込むことでアメリカにもたらす利益は何なのか?その辺りを考えずにはいられない.

 直ぐに浮かぶのは、NATOの結束を強化することだろう.ロシアが民主主義国家に衣替えした以降、ヨーロッパでの緊張は一時的に弱まりNATOの存在意義を弱体化させた.特にドイツは、独自路線を突き進みアメリカと意見が異なることが多くなった.その結束をロシア進行により強める意味が大いにある.しかし、アメリカの戦争に対する意欲は、アメリカ国内で高まっているとは言えずこれから迎える中間選挙に好影響を与える感じではない.それでもロシアに対してこれまでの強いアメリカを体現するために弱腰を見せられないという理由もあるだろう.ここでNATO軍が引くようであればバイデン大統領が腰抜けだという評判が更に強くなることだろう.

 他に考えられるのは、戦争が開始されればアメリカの武器産業が潤う結果になる.色々な武器が使われ長期戦になればそれだけ武器輸出が増えることになる.何時も戦争が起こればそこで暗躍する武器商人の噂が流れるが今回も同様の動きがあるのかもしれない.毎年、色々な国で武器は生産され大きな争いが無ければそれがだぶつくことになる.大量に保管された兵器は必ず使用期限が近付くものである.それを使わず新品と入れ替えるられ廃棄されていく.そのサイクルで回っているのだが、使用期限が切れることによる入れ替え需要だけではなく新たにそれを超える需要を生み出すのは戦争しかない.更に戦争があるぞという情報だけで兵器を購入する需要は生まれてくる.NATO軍とロシアの戦いになればどれほどの兵器が使用されることだろう.

 バイデン大統領が兵器産業の肩車に担がれこの対立を煽っているというわけではないが、お互いの目的は別だが結果は同じ事を望んでいる状況だと思われる.

 それに対してロシアのプーチン大統領側のメリットである.ここでウクライナ東部の親ロシア地域を独立させロシアとの友好国を作ることで対立するであろうNATOとの緩衝地帯を作ることなのだろうが、これから経済的にEUに依存しなければならないわけで対立することのメリットが余りない.ウクライナが東部地域の独立を認めないことに対して圧力を掛けたいだけかもしれない.

 しかし、実際のところ今書いたことは想像に過ぎず色々な思惑が複雑に絡み合っていることは間違いない.