晴れ、気温はマイナス11度．少し雪が積もった状態だが、除雪するほどでもなくこれくらいなら日中の気温上昇で融けるだろうと思う．
今回のウクライナの状況であぶりだされるのは、親ロシア派、親中国派などの色分けである．特に今回のニュースのようにロシアとの癒着が以前問題となった鈴木宗男氏などロシアよりなのは明らかになっていた人がより一層今回もその旗色を鮮明にし隠そうともしないで活動する人たちである．ニュース媒体もそれが面白いと思うのか積極的にそういった人を前面にだし争いを起こそうと火をつけている感じもする．
親ロシア派といっても本当にロシアの息が掛っている人と敵の敵は味方という感じで論陣を張っている人も当然存在する．所謂、反アメリカ派という人たちだろう．今のバイデン政権に批判的な人も含まれるためトランプ派になる人もどちらかというと今のアメリカの行動を批判しようとする．
こういった親ロシア派以外に多いのはロシアも悪いがウクライナも悪いという論説である．戦争の原因を作ったのはウクライナだからそれを諫めるためにロシアは行動しているというものである．しかし、それなら何故ウクライナにロシアが攻め込みウクライナ人の犠牲者を増やすことも正義なのかという視点が抜け落ちている．ウクライナがロシアに対して攻撃を加えているのなら理解できるが、今の状態は正常ではない．
最近テレビで言いたいことを喋っている橋下元大阪府知事．彼もウクライナがロシアに抵抗するのを止めろと繰り返している．そして、逃げて20年もすればプーチンはこの世にいなくなるのだからその時祖国を再建すれば良いというようなことを言っているが、プーチン後のロシアがウクライナをどう扱うか判らないし、もしロシアの一部になっていればそれを元のウクライナに戻すときにまた戦争が起きてしまう可能性が高い．その時に払われる犠牲の数と今の抵抗で失われる犠牲者の数はどれほど違うのだろうか？更に時間は後戻りできない．その例は、日本が戦後奪われた北方領土は返還要求を行ってから80年くらい経過しているが一向に返ってこない．相手はウクライナと同様ロシアである．プーチンがいなくなるまでに北方領土がロシアの軍事基地化してしまえば更に日本に返還される確率は低くなる．ウクライナが今後ロシアに占領された後、EU、アメリカに対しての最前線基地化した場合を想像して欲しい．
橋本氏は世間の風を読みながら大衆を扇動する術に長けている人物である．今回の端からの言説は彼らしくは感じない．その中で感じるのは彼のバックボーンの中に親ロシアとなる何らかの要素があるのだろうと感じるわけである．
ということで日ごろの言動から外れるような振る舞いをすると俄かにその人物像が信用ならないものになる．そういう意味で今回の戦争で日本国内の反応がウクライナ支持で纏まっているように感じてもやはり異質な発言をする人が出てくる．確かに色々な考えが有って良く、当たり前にそういうことがあるのが言論の自由というものである．自由な中でそれに対して反論なりができることが日本の良いところなのである．どこかの国のように意見が異なればその意見がいつの間にか抹殺されるような国で暮らしていないことが幸せなのである．
