J1リーグ 第21節 vs 鹿島 0-0

 曇り、気温は20度.蒸し暑い.

 

 昨日は、ドームにコンサドーレ札幌の試合を見に行った.夏の日差しが照り付けるドームに行く道すがらリクシルの文字を付けた人がちらほら見受けられる.遠路遥々北海道まで応援に駆け付ける熱狂的サポーターを見ていると色々な事件が起こりながらも日本は歯車のように回り続けているのだなと思う.

 

 コンサドーレは、ベンチ入りを予想されていた小柏選手の姿が無くまた故障がぶり返したのかと心配したが、後からの情報によると太ももの張りを訴えて欠場らしい.無理して出場してけがをしてしまった過去があるので慎重に動いたのだろうが、何時かは出場しないと選手生命が終わってしまう.その辺りの決断は膝を怪我して手術までした深井選手に通じる.怪我を押して出場する必要がないが、出場したからには能力を100%発揮しなければそれ以外の理由でベンチ外になる.更に出場しなければ他の選手が出場するだけであり、どちらにしてもプロ選手の宿命といえるだろう.

 というわけで、GKは菅野選手、DFは田中駿太選手、岡村選手、高嶺選手、MFは宮澤選手、荒野選手、金子選手、菅選手、青木選手、駒井選手、FWは興梠選手という形になった.

 福森選手が外れた格好である.更にシャビエル選手も太もも裏の肉離れということで長期離脱が確実となっている.

 

 相手の鹿島もFWの鈴木選手が居らず、上田選手も海外移籍が決まり自慢の2トップが欠けるという形になった.

 

 試合は、お互い潰しあいの形になり、コンサドーレの方が後方でボール回しをする分支配率が高まる形となったが、それ程コンサドーレが有利に試合を進めているわけではない.相手がきちんとゴール前を固めているのでどうしてもゴール前には入って行けず、ペナルティーエリア外から放つシュートは殆どが相手選手のブロックにあってしまう形となり得点の匂いがほとんどしない.

 更にこの試合、コンサドーレの方も何時ものオールコートマンツーマンの形ではなくある程度マークを受け渡しするような形をとり相手の攻撃を防ごうという意識が出ていた.

 ある意味、鹿島の攻撃力を脅威に感じ、前半で得点を入れられてしまい後半も足が止まって得点できずに終わるこれまでの試合の反省を生かした戦いに変えて感じである.

 あの戦術は、選手の体力を消耗させる.それがこのところの選手の怪我の増加につながっていると思うのは応援している方も同じく思っているので、これ以上の怪我人を増やさないという意志の表れだろう.

 そういったお互いが得点を決められない時間がずーと続き、お互い大きな得点のチャンスを生み出さないまま淡々とゲームが進み、後半の終了間際に中島選手が出場して少し得点に絡んで欲しいと思いながら試合終了を迎える.

 

 負けなくてよかったが得られた勝ち点は1、下位グループが勝ち点を稼いできているのでコンサドーレの順位も微妙な位置に来ている.勝ち点で言えば中位グループは勝ち点差が殆ど無く連勝すればすぐに順位が上がる状況である.この辺りが正念場で取りこぼすチームが来季J2域となる感じだろう.

 

 本州よりも涼しい道内で十分な訓練ができる環境は他の猛暑のチームと比べて有利に働くはず.その利点を生かしながらコンディション重視で準備を進めていけば後半の戦いがきっと有利になる.