世界は混沌に向かう

 曇り、気温は16度.これから晴れて気温は夏日になるようだ.この気温も来週中ごろまででその後は急激に下がってくるようだ.

 

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 北朝鮮のミサイル.最初の頃は政府も救急速報を流したりで危機感があったが、こう何度も繰り返されているうちにその緊張感がなくなりつつある.そして根本的解決は無理で遺憾砲を発射するがその効果は全く見られない.

 北朝鮮のミサイル実験については、

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 国連で制裁決議をしようとしたが中ロの反対で決議されず、北朝鮮は何のお咎めなしになっている.あれだけ経済制裁をしても以前として北朝鮮はどこから金が湧き出るのか不明なまま何年も国として存在している.世界的な経済制裁の効果は微妙であると実証されているかのようだ.

 是非とも国連の安保理改革を進め世界の法と秩序を守る動きを取り戻して欲しいと思うが、やはり色々な国の思惑があり前途多難である.

 

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 国連が機能しない問題の一つ.安保理常任理事国であるロシアが率先して違反する行動をとる.この事実を見ても国連が機能していないことになる.

 日本は、戦争を防ぐために国際社会においては国連を足場に平和外交を推し進めようとしていた.国連の活動が軍隊を持たない国にとって唯一の希望だったからである.国連が間に入ることで暴走する国を諫めようとしたのであるが、国連が紛争地域に入って解決できた事例は余りないのが実情である.最初の頃は国連軍が希望の光だったが、紛争解決のために国連軍が戦争国に対して攻撃するということは無い.あくまでも紛争解決のために見守る役割を担っているだけである.そういう事態になってからはアメリカが主として紛争国に介入し軍事力を発揮していた.しかし、それもアメリカが徐々に大国としての役割を放棄するようになってからは、積極的に軍事介入をしない方針を取るようになった.

 確かにアメリカが介入するのは世界平和の目的というよりもアメリカ第一という世界感を達成するためであり、アメリカの利益が優先されていた.そのため、激しい抵抗にあい結局は紛争地から撤退することを繰り返してきた.アメリカが占領して唯一成功したのは第2次世界大戦後の日本だったかもしれない.

 その後は、朝鮮戦争ベトナム戦争中東戦争、アフガン戦争など数々の戦争が有ったが、圧倒的な武力を用いてもそこに住む人達がアメリカの意に従うようでなければその威力も半減する.どの地でもアメリカの支配下に置かれることに非協力的だったように感じる.

 

 今回のロシアの行動もそれの歴史に照らし合わせれば何時かは失敗するはずである.その失敗を防ぐためにロシアは、ロシアの占領に反対する者は強制的にどこかに移動させるだろう.属国化した国の住民がごっそりとロシア人に入れ替えればその国はロシアに反対する者はいなくなるからである.

 

 何度も繰り返すが、これでロシアの言い分が通れば、かって世界を支配した歴史を持つ国は、その当時に自分達の領土だったところは何時でも自分達の領土にできるということになる.それが歴史というのならばである.

 今の世界秩序を維持するために決定された国境を移動することは何時でも戦争を引き起こすことをどの国も知っている.

 東西冷戦を終えたのち、多くの国はこれで紛争が無くなると信じた.しかし、それも歴史の中では一時に過ぎなかった.これを切っ掛けに色々なところで自分達の領土を守るため軍事力の強化が始まる.それはハリネズミが外敵から身も守るため全身の毛バリを逆立てるようなものである.どの国もそういった思想を持てば世界の分裂はますます激しくなることだろう.できるならそれが杞憂で有って欲しい.