停戦交渉は上手く行くか?

 晴れ、気温はマイナス2度.日中は10度近くにまで気温は上昇するとテレビの気象予報士は話している.去年の今日は、日中の気温が18度に達したそうである.

 

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 ここにきてロシアのミサイル攻撃により国民の犠牲者が増えているウクライナでは、ゼレンスキー大統領が中立化と東部のロシアが占領している部分への攻撃はしないとの条件でロシアと停戦交渉に臨むようだ.

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 これはロシアからの情報ではなくアメリカ政府の高官の話であるが、ロシアは西側諸国の制裁に対して反発するとともに強いロシアを取り戻すための戦いとプーチンが考えているなら生半可な妥協はしないだろう.

 想像するにゼレンスキー大統領の退陣と親ロ派政権の樹立を目指すものとみられる.それほどまでにロシアの力を示したいのだと思う.

 ロシア軍もミサイル攻撃に主力を移し、ロシア兵の損害を最小にしたいと考えているようで、ウクライナにこれ以上軍隊が居続けることも不可能になってきている.

 

 ウクライナは善戦しているけれど、それなりに国民の被害は重大になってきている.これについては大統領の徹底抗戦について賛否両論がそろそろ出てくるころで、その辺りのかじ取りは難しいだろう.

 やはり必要なのはアメリカの出方なのだが、喧嘩慣れしていないバイデン大統領の行動がこの戦争の弱点にもなっている.喧嘩は見世物ではなくどんな手を使ってでも最終的に勝利した方が勝利者になる.その間善戦したとしても結果はオールオアナッシングとなる.勝利が決まらなければ停戦ということになるのだろうが、そうなると何時まで経っても紛争の火は消えることなくくすぶり続ける.戦いは、勝敗を決めなければ終わらない.

 

 経済的制裁で喧嘩の勝負が決まることは無い.現実に世界から制裁を科せられている北朝鮮は何時までも生き延びており世襲までしている.その間に現実は変化し、泥沼に向かうことになる.

 タラレバであれだが、もしウクライナが核爆弾を保有していればこの戦争は違った展開になっただろう.それは悪く言えば核戦争の幕開けだったかもしれないが、ロシアもこれ程強く出られはしなかっただろう.戦争において核兵器の所有は戦争の抑止力になりうる.北朝鮮もその意味は理解しており核爆弾の製造にいそしんでいるのだろう.北朝鮮については国際社会、特にアメリカが判断を誤ったとしか言いようがない.もっと早い段階で世界が協力して北朝鮮を封じ込めていたら今のロシアとウクライナとの戦争は無かったかもしれない.

 ロシアにとって今のアメリカは若いライオンではなく年老いたライオンに見えているのだろう.