J1リーグ14節 vs京都 2-1

 曇り、気温は11度.寒さは感じないが晴れ晴れした感じではないのが残念.

 

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 昨日の試合、開始が午後7時30分なので行こうと思えば行けたが、試合後家に帰るまでを考えるとつい次の日の仕事を考えてドームへ行くのを躊躇する.ドームまで10分20分で行き来できるのなら間違いなく行っていたのだが、福住に住んでいなければ無理な話.

 というわけで家で寝転がりながらDAZNで試合を見る.

 試合開始と同時にコンサドーレの後方の選手がボールを持つと京都の選手全員が前目になりプレスを掛ける.京都の監督が試合前に話していた通りコンサドーレ対策というところだろう.

 中盤をルーズにするとコンサドーレの選手が自由に動き回りゴール前に釘付けになることを考え、中盤に選手を固め前目にプレスするとコンサドーレとしては中盤を飛ばして前線の裏への選手の飛び出しを狙うやり方に限定させ、絶えずオフサイドトラップ或いは放り込みにはDFの選手の高さを生かしボールを跳ね返す.その作戦は成功したように見えたが、金子選手のドリブルからの小柏選手というつなぎの中で京都の選手が足を掛けPK.タラレバだが、このPKが京都の誤算だっただろう.これがなければ京都の思い通りに試合を進められたかもしれない.

 そのPKを金子選手が相手GKにコースを読まれていたがコースとボールの速さで決めきった.幸先良く先制点を決めたことである程度心の余裕ができたが、その後の追加点のチャンスに決められず徐々に京都のプレスもありコンサドーレが自陣前に引き始めたことで相手プレスに嵌り始める.

 そして、コンサドーレの選手の攻撃後の戻りが遅くなり相手の素早い攻撃から左サイドを突破されシュートを決められてしまう.

 この部分は攻撃に全振りしているので相手攻撃の時間帯が長くなると選手全員の守る攻めるが混乱し繋ぐのかクリアなのかの部分でミスが出てしまうことが多いコンサドーレの欠点の部分が出てしまった.

 ミシャ監督の「攻撃こそ最大の防御」から言うと最後シュートまで持って行くことが決まりなので途中奪われてカウンターを受けた時の守備の部分での決まりごとが無いのかもしれない.

 その点京都は、相手ボールになった時、全力で自分の守備位置に戻ることが徹底されている.その点は、マンツーマンで守っているコンサドーレにとって不可能なことなのだが、その辺りの統率された京都の動きは見事である.

 前半、1-1で終えると、後半、相手スライディングで怪我をしたと思われる宮澤選手が交代し中村選手が入る.

 今回の宮澤選手が倒されたプレーに相手選手にイエローカードが出たが、イエローではなくレッドでもおかしくない状況.以前の試合で福森選手が相手選手を足裏で蹴ったことでVARが介入しイエローからレッドになったことがあったが、あれよりもひどい反則と思われるがVARの介入は無し、この辺りの審判及びVARの基準のブレは目立つ.その辺りは選手生命に係ることなので厳しめでも良いのかもしれない.簡単な接触で笛は鳴りプレーが止まるがカードを出す審判は少ない.激しいコンタクトプレーは審判の基準を徹底するべきだろう.

 

 後半、開始後はお互いが駆け引きを繰り返しながら前半の疲れから徐々にオープンな展開になってくる.前半お互いあれだけ走れば足が止まるのは致し方ない.その中でやはりこの試合も金子選手のドリブルから上げたボールを浅野選手がヘッドで決めてリードする.最後は相手選手のクリアがオウンゴールのような形になったが、クリアできなかったのは.激しい上下動から京都のDFの選手全員の足が止まり始めており足の踏ん張りが効かなかったためと思われる.

 

 京都も続々と選手交代し、前線に生きのいい選手を送り込むが、交代しなかった選手は、足が止まっておりその分上手く攻撃のリズムが作れなかったことがコンサドーレには幸いした.

 その間、田中駿汰選手と交代で入った馬場選手が次々と負傷退場する緊急事態.コンサドーレ側も大丈夫とかと心配になる状況に陥るが、選手たちの粘り強い守備から得点を許さず2-1の勝利で3連勝を飾る.3連勝は4年前から久しぶりというのだからコロナの間如何に苦しんだか良く判る.

 

 この結果、試合数は違うため暫定だが5位に浮上.今日の結果如何ではまたもとの8位に戻る可能性もあるが、上位3チームに近付く結果となった.

 

 今シーズン調子を上げているのは、新加入の浅野選手の影響も大きいが、やはりコンサドーレを支えてきた選手、特に荒野選手、駒井選手の安定感が増してきたことが大きい.更に、金子選手、田中駿汰選手もミシャ監督の戦い方を取得しチームとしてのバランスが良くなった.

 守備面でも宮澤キャプテンを中心に、福森選手、菅選手、岡村選手のコンビネーションが良くなっており徐々に安定感が出てきていること、そこに中村選手、馬場選手の若手が試合に関与し始めたことでチーム内競争が活発化していることが好調の要因だろう.以前なら守備面で目を瞑って使われていた福森選手も守備をきちんとしなければ試合に出られないという現実を突きつけられ今シーズンは見違えるような守備を行っている.その分FKの精度が少し劣化しているのは残念なのだが.

 この試合で3人が怪我をしたが来週の名古屋戦は是非とも勝利し上位に食らいつくことが大切.そのため軽症を祈りたい.もし欠場なら控えに居る小林選手、西選手などベテランが、後、漸く怪我から復帰し慣らし運転をしている深井選手が活躍すればと思うが、あまり無理をしてまた故障してはこまるので徐々に鳴らして欲しいと思う.

 深井選手については怪我で休みがちの時、野々村さんが、怪我から復帰した後、怪我を心配して実力を100%発揮できないのなら使えないしそこで終わりのようなことを言っていたのを思い出す.実力を発揮できなければそこで選手生命が終わるというプロの世界は厳しい.

 更に今週来年の入団が決まった選手の発表があったが、今先発していても毎年新加入選手が入り、その代わりに今いる選手の誰かがところてんのように押し出されていく.押し出されてしまった選手は、奮起しなければもう戻ることは無い.戻れる選手は稀である.しかし、そういうチームが上位にいてそれが当たり前となっている.優勝或いは3位以内という目標を達成するにはそういったチーム内の競争及び新陳代謝が正常に行われてこそである.