言い間違い 「国際卓越研究大学」

 曇り、気温は22度.昨日から9月に入ったわけだから本来なら朝は10度台の気温になっているのだがまだ熱気は治まらない.来週頃には気温も下がるのだろうと思う.

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台風12号も来週には熱帯低気圧に変わって日本に接近するようだ.今のところ大きな被害をもたらす様な台風の接近は無いようだ.何回も書いているが今年の太平洋高気圧の張り出しは強いままである.その影響と偏西風の影響で台風も北上する機会を失っているようだ.ただし、まだ太平洋の海水温は高いため例年よりも遅く台風が日本列島に上陸する可能性がある.

 調べてみると1990年の11月の台風28号は、11月30日という観測史上最遅で紀伊半島に上陸した.もう1日遅ければ12月の台風となるところだった.それ以外は10月が最後の年ばかりである.

 1990年も今年と同様猛暑が続き太平洋高気圧の勢いが強まっていた年であったようで、自分の記憶にある北海道で熱帯夜が数日続き9月になっても暑い日が続いた年は1990年なのだろう.

 

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 この問題、見るからに高齢の大人である.人の頭脳は外見と比例するとは思えないが、加齢と共に脳機能は衰える.その中で当然言い間違いは起きるし、高齢の人たちは何時でも思い当たる節があると思う.その部分で言えばアメリカのバイデン大統領も時々おかしなことを口走り問題となっている.

 岸田首相も任命権者の責任があるためこちが重くなる.大臣の資質から言えば辞任も止む無しだが、今回の件は見方によっては高齢化社会の縮図をさらけ出していると思う.

 今回の件は、謝罪で十分だろうと思う.それ以上求めても何の意味もない.更に言えば攻撃材料に窮した野党の言いがかりに近いだろう.今後内閣改造が予定されているということなのでおとなしく経過を待った方が良いだろう.

 自民党も当選回数で大臣の椅子を与えているのは慣例なのだろうが、今回のようなことが度々あるので、そろそろ当選回数ではなく相応しい能力を持った人を大臣に付けるべきだろう.見ていて痛ましい感じがするのは勘弁である.

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 日本の大学の中で、東大、京大よりも認められたということは東北大学にとって名誉なことだろう.優秀な受験勉強に秀でた学生はまず東大、京大を目指す風潮の中で東北大学は特異な存在である.

 今回の国際卓越研究大学というのは、

「国際卓越研究大学」は、日本の研究力の低下が指摘される中、先進的な取り組みを行う大学に優先的に資金を配分し投資することで、研究環境を整備し世界トップレベルの大学を育てようと、3年前から政府全体で本格的に検討が始められました。

 一昔前までは、日本の研究者の論文引用は世界に秀でたものだったが、研究者の環境が世界各国から見ても低下し、今では中国の台頭が華々しい状況に陥っている.その状況は数十年前から言われていたことで、その間国の方針は定まらない状況だった.

 更に10数年前に文部科学省ゆとり教育という名のもとに制度改革を行ったが、その効果も乏しく以前の教育体制に徐々に戻ってはいるが、日本の教育制度の矛盾点は解消されていない.

 この辺りの教育環境については、やはり平等主義の悪しき点が目立ってしまう.それは、子供の才能を伸ばすという点で平等主義では伸ばせないということである.

 公立学校の教師は、既に全ての子供の知識を一定に育てることが正しいと洗脳されてしまっている.落ちこぼれを出さない教育をするという点で既に平等の意味を理解できなくなってしまっているのである.親が思っている個性を伸ばして育てたいという思いは、当の子供にとって無意味である.個性は時に異端となる.そこに当然学校教育との矛盾が生まれる.

 子供の個性を伸ばす教育は、その平等主義を破壊する考えだが、平等教育の中で個性を伸ばさなければならないとしたら、義務教育は午前中だけにし、午後からは自分の得意或いは好きな科目を選択するという体制に変更する必要があるだろう.そうなると当然教師の質が問題となる.その所の矛盾点の解消が必要となる.

 今回の「国際卓越研究大学」という制度をこの先も発展させるならやはり義務教育のところの改善も必要になる.その辺りの整合性を文部科学省は考えているのだろうか?教育現場にお金を出すだけでは永続的な変化は生まれない.やはり土台をしっかり立てるのも必要である.