ABEMAの中継を見ているのだが、丁度永瀬王座が投了し藤井七冠が勝利し、八冠制覇することとなった．
対局は最後はお互い一分勝負となり、勝敗はどちらに転ぶか判らない中、勝負を決めたのは永瀬王座が５三馬で王手掛けた時、その手は画面上に「悪手」と表示される手になり結果的に逆転した形となった．その手が勝利を逃したことに気が付いた永瀬王座の悔しい気持ちは画面から伝わるほどだった．
お互い悪手とまでは言わないが形勢を変える手があり、評価値は揺れ動いた．しかし、それで勝敗を決する手だとはAIの評価値を見ることができる視聴者だけで対局する棋士には判らない．判るとしたらやはり終局間近のお互いが詰めろを掛ける局面になるだろう．
今回の藤井八冠の戦いは見ごたえがあった．最終局まで縺れるところに行くのではないかと思わせるほど永瀬前王座の研究は素晴らしかった．今日の午前中も殆ど持ち時間を使わず手を進めたわけで、その辺りは藤井八冠が追い詰められていると見ている方は感じていて、最終局は本当に手に汗握る戦いになっただろう．
