小野選手引退 王座戦第3局 北海道医療大学移転の件

 曇り、気温は18度.

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北海道上空にある気圧の谷間は中々移動せず気圧が不安定な状態のままである.天気は下り坂にあり、日中は雨の所が多い.更に道内には南風が吹き込み気温は比較的高い状態である.

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コンサドーレの小野選手が引退を発表した.既に故障により試合に直接絡むことも無くなり、現役引退という選択しか無かったように思う.引退後は、社長修行か監督修行に向かうという話が去年から出ており、コンサドーレに留まりどちらかの選択肢を取るのか気になるところである.残念なのは、故障していない小野伸二コンサドーレで見れらなかったことと、もし、故障していない姿でプレーしてくれれば、どれ程良かったかと思う.それはそれは残念である.

 しかし、今年のファン感で見せたトークなどは、これからもコンサドーレに残ってくれるのではないかと期待できる姿だったので、これからのコンサドーレの発展のために残って欲しいものである.現役生刈るご苦労様でした.

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 王座戦3局、中継は見逃してしまったのだが、その後のニュースやYoutubeで見たところに寄ると永瀬王座の敗着で勝利が転がり込んだ1局だった.

 王座戦、全ての局で、永瀬王座が序盤優勢になり、緊迫したところで敗着というのが勝負の綾であると思う.この局も、前半のアイデアから優勢になり藤井7冠も瀬戸際に追い込まれる展開となっていた.最後の形作りのために打ったと思われる藤井7冠の2一飛に対して3一歩と打てば後は寄せるだけだった.きっとその手は永瀬王座の選択肢に入っていたはずだが、手堅く勝とうという守りの永瀬王座の棋風から4一飛と打ったのだと思う.

 これで勝負は藤井七冠が一つリードした形になったが、今までの戦いの中で永瀬王座の差し回しは決して悪くないものである.次の勝負はお互いに負けられない戦いである.

 やはり、気になるのは藤井七冠の差し回しということになる.このところの苦戦の原因は間違いなく最善手への拘りが足を引いていると思う.勝利できたのは、今までの藤井七冠の圧倒的強さで相手棋士が、疑心暗鬼になってしまうことの影響が大きいのではないだろうか?

 藤井七冠ももし八冠全て独占した後の戦いには苦戦しそうな様相が出てきている.王座戦の後に始まる竜王戦は、挑戦者も同学年の伊藤七段で有るだけに防衛するのは容易ではない感じがする.しかし、それを乗り越えれば相当年数王者として君臨することは間違いないだろう.

 

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 道内のローカルな話題であるが、大学移転により地元の自治体が簡単に混迷に陥るであろう事件でもある.

 北海道の自治体は、40年ほど前から地元に大学を呼ぶために熱心に活動してきた.それは、お金というより若者の人口を増やすのが大きな目的で有った.そのために土地を無償で提供したり建物の建設費を補助したりと色々工夫を重ねてきた.

 その工夫により大学は誘致で来たが、それを維持するのに苦難を重ね、結局他の土地に逃げられてしまった事例も出てきている.

 バブルの頃は、若年者人口も多く、大学を立てれば学校法人は儲かるという時代であった.だから数多くの新設大学ができ駅弁大学と揶揄されたものである.

 そのバブルも終わり、徐々に少子高齢化の時代を迎えることで、数年先には多くの大学が淘汰されるだろうと言われてきて、実際、特徴のない大学は姿を消す状況にある.

 北海道医療大学は、札幌の近郊にあるのだが、交通機関はJRであり交通の便が優れている場所には建っていない.それが今後の学生集めに支障をきたすと考えるなら近々に解決しなければならない課題である.実際記事によると大学は学生集めに危機感を抱いており、移転先を密かに調査していたようである.本来なら札幌に移転することがベストであるが、交通の利便性が良いまとまった土地の確保が難しかったのだろう.

 そこに、日ハムが入り込んだのは、大学にとって涎が出るような美味しい話である.直ぐに飛びついたのは致し方ないところだろう.

 そして、その逃げられる方の当別町で有るが、大学がこのまま当別に留まるのを願っていただろうが、最近の情勢から大学の方針が変わる可能性は少しは予見していたのではないだろうか?しかし、それを予見していたとしても当別町でできることは少なかっただろう.この先、札幌が北に向けて発展していく可能性があれば良かったけれど、札幌と当別町には石狩川が関門のように構えその先の発展を阻むような地形で有り、当別町は農業が中心の街であり今後の大きな発展が見込める材料に乏しいという現状があったわけである.

 この話、大学と日ハムにとっては大きな利益を生む話なのは間違いない.大学に限らず大きな工場の移転などでその町が一挙に寂れてしまうという話は日本の至る所で起きている話である.

 千歳市にも大きな半導体工場ができるというニュースが出ているが、半導体開発が上手く行けば相当な利益を生むことは間違いないが、半導体の市場が世界規模のもので、ライバルは世界である.上手く行くという保証は何も無い.

 同様に、北広島市であるが、以前から札幌のベットタウンという位置づけで大きな産業も無く商業施設などは少ないという印象だったが、エスコンフィールドができたことにより大きな発展を見込めることから投資を呼んでいる状況である.そういう意味で誰かが損をすれば誰かが儲かるという図式にはなってきている.

 その中で今回のやり方が余りにも突然で、日ハム、北海道医療大学が余りにもダライであるという感が否めない.北海道医療大学側ももし移転を計画しているなら事前に当別町との話し合いが有っても良かったのではないかとの感想がある.ドライはドライで構わないのだが、その事実は後世まで残り続けることでもある.

 この先、大学移転後でも当別町の未来が明るいものであることを願っています.