雪 京アニ事件 アルツハイマー病と腸内細菌叢

 曇り、気温は17度。この時期、時間にしては高温である。昨日の午後から夜中まで断続的に降っていた雨も要約止んだようだ。

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前線もこの時間は通り過ぎたようだ。この先道東を中心に雨が降るようだ。道内は低気圧の影響を受けて大気は不安定で晴れ間の間に雨などの乱れた天気となる。そして低気圧が去った後の気圧の谷間が冷たい空気を呼び込み平野部にも雪が降りそうな感じである。そろそろタイヤ交換の時期でもある。

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 札幌市の23年度の除雪予算として261億円という額が発表された。毎年の雪を除雪しなければ生活できないわけで必要経費なのだけれど雪は暖かくなれば溶けてしまうもの、何とかできないかと何時も思う。この冷たい雪をエネルギーに変換できれば除雪費用の何割かは賄えるはず。

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 京都アニメーション事件の犯人。自分勝手な行動で多くの人間の命を奪った結果の後、多くの人の努力で命を助けられ裁判を受けている。その裁判で被告は反省の心を持たず弁護側は彼を責任能力がない状態だったと主張する。多くの人の命が失われた代償は、多くの遺族に対する侮辱でしかなかった。この事件の原因を知るためにそれを知ることで犠牲になった人の魂が救われるのではないかと思った遺族の気持ちは救われないことだろう。傍から見ても犯人を許せないと思う感情の方が大きい。

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アイルランドUCCの研究チームによるアルツハイマー病患者の糞便を健康なラットに移植するという実験で、「アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する」可能性が示された。この研究は、新しい治療法の開発にどのような知見を与えるのか>

 

 数年前からアルツハイマー病と腸内細菌叢の関係があると疑われており、今回のニュースは動物実験(マウス)で「デスルフォビブリオ属の細菌」がアルツハイマー病に関係しているという結果がでたと伝えている。

 アルツハイマー病の主兆候として脳内にアミロイドβとτタンパクが蓄積することが知られている。それなら何故アミロイドβが特異的に蓄積するのかというと何らかの原因で神経炎症が起きその結果蓄積するというものである。神経炎症を起こす原因としては単純ヘルペスウイルス1型が上げらているが、他にもサイトメガロウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスなど関連が疑われるウイルスとしてわかっている。

 兎にも角にも何らかの原因で脳血流関門を通過したウイルスが神経細胞に感染し神経に炎症を起こし、それが原因でアミロイドが蓄積したということであって、アルツハイマーを引き起こす原因がアミロイドではないということが想像できる。これが事実だとするとアルツハイマー病は脳内からアミロイドを除去しても効果は期待できないということになる。

 今年承認された「レカネマブ」の効能効果は、脳内からのアミロイドβの除去によりアルツハイマー病の進行を遅らせるというものであるが根本的な治療にはならないということになる。アルツハイマー病の画期的な新薬として期待していたが残念な結果に終わりそうである。

 初めに戻るが、腸内細菌叢の状況によってアルツハイマー病が発症するとしたらどのようにして腸内環境を整えればよいのだろうかと考える。これに関しての情報として、牛乳や乳製品を摂取が発症を遅らせたという報告がある。他にも関連してだがやはり栄養のバランスのとれた食生活が良い腸内環境を維持するのに役立ち、更に良い睡眠がそれを助けるらしい。

 今のどの世代にも共通することだが、高度成長期を経験した以降食生活については日本人の多くがバランスのとれた食生活という観点から外れてきており、睡眠時間を減らすような環境で生活している。医療などの発達により日本人の寿命は大きく伸び老齢人口は増加している。それにより、高齢者の半分が将来的にアルツハイマー病に罹患するとされている。そういった高齢化社会の中で豊かで健康な社会でなければ国が滅びていくのは間違いないことで少なくと中高年に差し掛かった世代は、将来の生活環境のため健康的な食事や適度な睡眠などに留意して生活すべきだろう。