H2A打ち上げ成功 H3は?

 雪、気温はマイナス6度。昨日の夜から降り始め結構な積雪となった。

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 昨日の午後に低気圧が北海道上空を通過し、今はオホーツク海上にある。そのため日本海側を中心に道内は雪となっている。この低気圧は、オホーツク海上で発達し数日間道内に影響を与え、月曜日は吹雪きとなる予報である。また、道内に限らず日本海側は地震のあった能登半島を含め雪が降りそうである。

 今日は、共通一次試験があるので交通機関のマヒには注意が必要で受験生は早め早めの行動が必要だろう。健闘を祈る。

 

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 このところ失敗や延期が続いた日本のロケット打ち上げであるが、昨日H2Aロケットの打ち上げが成功した。H2Aに関しては成功率が98%となり日本の技術が証明された形である。H2Aは50号機で終了となり、後は後継機のH3ロケットが後を継ぐことになる。

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 来月打ち上げ予定のH3ロケットであるが、今回成功したH2Aの後継機となる。1号機は残念ながら延期を繰り返したのち大気圏内で爆発処理され打ち上げに失敗してしまった。打ち上げ失敗の原因は分っており、その対策を取って2号機が打ち上げられる予定になった。

 ここで思うのは、アメリカのスペースXとの違いである。日本の場合、打ち上げは100%成功でなくてはならないという悲壮感が漂うが、スペースXは失敗はあるとの考えから何度も打ち上げを繰り返し成功率を高める。そのため何度も打ち上げができるようにロケットの部品を回収して再度利用するという方法も同時に開発し、打ち上げ費用の負担を減らす努力を行う。再度回収して使用するというのは、再利用しない日本からしてみれば、劣化していた場合どうするのかという意識が常にあり、使い捨ての方が経費は掛からないという方向へ向かっている。平均コストを下げるのか、それとも安く物を作るための努力して経費を抑えるのか思想の違いの様なものを感じるわけである。

 空を飛ぶものの代名詞としてジェット機があるが、確かにこれは一回飛ぶたびに廃棄を繰り返したりしない。何度でも飛行ができるように点検整備し劣化した部品は交換しているわけで、それを考えればロケットも同様に何度でも繰り返し使用できるものではないだろうか。

 

 今回打ち上げ成功したH2Aロケットは一回の打ち上げで100億円前後の費用が掛かっている。後継機のH3は打ち上げ費用は50億円程度を目指しているといわれている。そして、アメリカのスペースXのファルコン9で70億円程度、今、テストを繰り返しているスターシップは20億円程度を目指しているといわれている。

 

 日本の宇宙事業は、すでに三菱重工が主力になって行っているわけで、ここがこけると日本の宇宙産業は一遍に衰退してしまう。そういう意味で一発勝負を繰り返している感じがする。