防衛力強化 対ロシア

 晴れ、気温はマイナス2度。

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 今日も北海道は高気圧に覆われ概ね晴れるようだ。日中の気温も10度近くに上がり益々雪解けが進みそうである。しかし、西から近付く低気圧により明日から天候は悪化し雨模様に変化していく。

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 有事に備えるということで全国で空港及び港湾整備が始まるようだ。北海道は、室蘭、苫小牧、釧路、留萌、石狩湾新港が対象になる。軍艦や大型艦艇が接岸できるように整備される予定らしいが、有事もそうだが大地震などで陸からの支援が困難になった時に大型補給船が接岸できるように成ればそれはそれで利用できるようになるのは必要である。北海道は広く陸路はそれなりに整備されてきたが、鉄路は徐々に道内から消えてきており今後の道路整備も徐々に重荷になってくると思われる。老朽化した道路、橋なども多く、地震や水害などで寸断されたときの補給方法が何もなくなってしまう恐れが高い。

 これは仮定の話だが、ロシアが北海道に攻め込んできた場合、まずミサイルやドローン等で自衛隊基地を選択的に攻撃してくるだろうし、その後占領するためにオホーツク海沿岸や道東根室側から兵士を揚陸するだろうと考えられる。日本海側は適切な上陸ポイントが少なく大量の兵士や武器を揚陸する平地が少ない。その際、防衛のために自衛隊が出動したとしても要所に向かう間に山間部を通ることになるが、道内の主要峠は大量輸送にはむかず更に空中からの絶好の標的になることだろう。そう考えると陸路での移動は困難を極める。

 ウクライナ戦争を見ていると、もし北海道で戦争が起きた場合、自衛隊の戦力だけではロシアの攻撃を防ぐことは相当困難だろうと思うし、攻撃が日本全体に及んだ時、防衛の主力は首都圏に置かれそれ以外を防衛するのは相当困難であろうと思う。それも、米軍が直ちに応戦してもらうことが前提である。そう考えれば北海道はクリミア半島のように真っ先に占領されるだろうと想像できる。

 その点で今回整備が予定される港湾は道民が本州方面に避難するための拠点になるのは間違いない。

 

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 ウクライナ戦争は、お互い消耗戦になっており補給を断つことに専念しているように見える。ロシアは直接的にではなくウクライナの各地をミサイル攻撃し、ウクライナはロシアの艦船やロシア国内の製油所などのインフラを攻撃している。お互い兵士の供給が不足しているようで攻撃の主力はミサイルやドローンになっている。

 日本にとってウクライナの勝利が望ましいが、戦争が長期化してロシアの戦力が消耗することも望ましい状況である。プーチンが再選を果たし今後もロシアで強権を発揮するなら、ウクライナで勝利した後、次の目標は太平洋になる可能性があり、その場合は北方領土を中心として軍事拠点を築く可能性も出てくるからである。

 日本のウクライナ支援は間接的に日本への脅威を減らす役割を果たしている。そうでなけらば中国軍と同様にオホーツク海北方領土付近をロシア海軍が航行し示威活動を行っていたことだろう。