第9節 清水vs札幌 3-1

 晴れ、気温は24度.昨日の雨がまだ水たまりでかすかに残るところを吹く風は湿っている.その風が体を通り過ぎる時には涼しさを感じてしまうがそれを吹き飛ばすように直射日光が体を熱くする.今日は気温が上がり30度以上になる.

 

 記録としてのコンサドーレ札幌の試合のログを残す.試合は先週の土曜日に行われており更に明日は試合があるという状況で、選手たちの疲労の解消が難しいのではないかと思わせる.

 

 その連戦の中で行われた土曜日のアウエーの清水との試合.先発は、同じ週の水曜日に行われた試合からメンバーを少し変えてきたが、変わらずに出場している選手もおり、この先の疲労の蓄積が心配になる.この試合から武蔵選手が筋肉系の故障から復帰を果たしそのパフォーマンスが気に掛るところである.

 前半は、コンサドーレが試合を積極的に支配し、相手をゴール前に押し込む形となった.その中でシュートを打つのだが、得点の匂いのするシュートは無く簡単に相手に抑えられるところとなった.そして攻め疲れが出て足が止まり始めたコンサドーレの守備を交わし清水がコンサドーレゴール前に攻め込みシュートを放つ.それが運悪く滑り込んだ菅選手の腕に当たりハンドを取られてしまう.

 そのPKを決められ清水に先制されて前半は終了する.

 後半は、清水のコールにコンサドーレが積極的に攻め込み、相手のファールからのFKを武蔵選手がシュートを決めてコンサドーレは同点に追いつく.早々と同点に追いつきこれからという時に後半から交代出場した田中選手がこの試合二枚目のイエローで退場になってしまう.

 最初のファールは得点機会を阻止するための明らかなものでイエローは仕方がないところだった.2枚目は明らかに相手選手が田中選手にイエローを与えようという形のあざとい動きだったのだが、これをイエローと取る審判は当然存在する.大目に見る審判もいるだろうが情けは無かった.

 それから一人少ない形でコンサドーレも攻撃を繰り出すが、決定機を迎えるまでには至らず、後半の後半、コンサドーレの選手たちが棒立ちになるところでミドルシュートを打たれ万事窮す.その後は攻め込むもゴール前にボールを持っていくのがやっとで更に追加点を入れられて引き分けにもできなかった.

 

 この敗戦は、コンサドーレの選手層の薄さを如実に表す格好になっている.けが人が出ない前提で上位進出を狙っていたところけが人が出始めるとどうにも選手のやりくりが出来なくなる.

 コンサドーレの選手層は、出場してもらわなければならない選手、できるだけ出場してもらわなければならない選手、交代出場で結果を残してほしい選手、まずはベンチ入りを目指す選手という4グループに分けられる.先の2つのグループの選手が故障すると途端にやりくりが大変になるチームである.

 できるならベンチ入りを目指す選手たちがルバンカップで出場し結果を残してリーグ戦に出場できるようになれば良いのだが、そこまで上手く回っていない.

 濱、藤村、檀崎選手たちは、本当に結果を残しリーグ戦に絡んで欲しいのだが、やはり試合経験の差が大きいのだろうと思う.

 今年の過密日程は、コンサドーレにとって上位陣と戦う上で不利なことは間違いない.けが人の多寡で順位が大幅に変わってくるだろう.その結果は最後になってみなければわからないが、この調子だとACL出場権内に行くのは黄色信号がともってしまった.この先、けが人が出なく、選手の底上げがあれば可能なくらいのところにいる.

 新型コロナウイルスの影響は、チームのバックボーンの差を表しており、今の順位表を見れば一目瞭然である.