災害

 晴れ、気温は5度。雪が解けているので勘違いしそうだが、この気温は、普通なら冬の気温である。ただし、日中は気温も上がるのでそれが冬との違いである。


 熊本地方の地震も漸く落ち着きを見せているように感じる。徐々にボランティアの活動が報じられるようになり、ゴールデンウイークを機に手助けをしたいと思う方が多いのだろう。

 人のために役立つことをして感謝されるというのは、体力的にはきつくとも与えられる満足感は大きい。遠く離れた北海道に住みながらももし時間があり、自分でも手助けできることができるなら駆けつけたいところだが、その余裕がないのが残念である。

 東日本の震災の時もそうだったが、何かしようとしても中々行動に移せないものである。その思いが直ぐに行動に移せるのも若さが無ければ不可能である。

 もし自分が行ったとしても、口先だけで手が動かない厄介な人物になりかねないので、却って自粛し、募金したほうが地元の人のためになるだろう。



 東日本の震災の方も、がれきの撤去は終わったが、これからもまだ復興へ向けての長い時間が掛かる。そんなに時間を費やしても元通りの街に戻るわけはなく、新しい街が出来上がるだけである。その5年という時間が、人やモノを別なところに移動させてしまう。

 自然が人に与える試練は、この先も永遠に尽きることは無いだろう。そして、大きな被害は忘れたころにやってくる。それにどのように備えるか、あるいは備えてもらえるか、日本という国がこの先も存在し続けるために考えなけれないけないことである。