曇り、気温は16度.日中は気温が高くなるようだが、朝晩の気温の変化は大きい.
もう年の半分は過ぎてしまった.新型コロナウイルスの影響は、最初軽く見ていてこれ程長く続くとは考えてもみなかった.そのため今年にやることが全て延期になり焦りが出ているところである.
その大きなものは組織のモチベーションを保つことが困難であるということである.今季の目標がありそれに向かって組織が向かうべきところ、端からその目標達成が困難に陥った時にどうすれば良いか見当もつかなくなったことである.そのため、職員の士気は下がり、組織全体の停滞感を産むことになる.
例えば3か月等の短期間で収束していたらこの状態は違っていた.恐ろしいのはやはり年末だろう.インフルエンザや単なる風邪の流行が、新型コロナウイルスと複合すれば当然パニックが引き起こされる.
もし、朝起きて体温を測った時、37度以上の熱があったら皆さんはどう行動するだろう.普通ならその程度の熱なら問題なく職場や学校に行こうとするだろう.しかし、もし新型コロナウイルスの初期症状だったらどうなるだろう.職場や学校に行くことで他の人にうつしてしまう可能性があると考えたら休むしかなくなる.
そういう人が大勢発生したら職場や学校は成り立たなくなる.今年の冬はそういったことが一斉に起こってしまうだろう.間違いなく今年の冬は職場や学校が機能不全に陥るし、その傾向は、全世界で起きることを覚悟しなければならない.
今回、意識的に社会的感染率を上げる取り組みをスウェーデンで行ったが、結果的には目標の60%に遥かに届かない結果で進行している.国民の60%が抗体を獲得しなくとも再流行は抑えられる可能性があるが、その抗体を獲得するために多くの人が犠牲になる.
社会的免疫(集団免疫)は、スウェーデンでは14%の獲得に留まっているのを見ると.目標である60%に到達するには数年のスパンが必要である.そこに行くまでのコロナウイルスが変異すれば新たな流行が始まるおそれがあるため本当にそれが正しいのか判らない点もある.
第一次世界大戦中に流行したスペイン風邪は、2年間猛威を振るい多くの犠牲者を生んだ.しかし、それが数十年間流行するのではなくある程度の人が免疫を獲得した段階で収束を迎えっている.その後、毎年多くの人がインフルエンザによる発熱等で犠牲になっているが、スペイン風邪ほどの猛威を振るっていない.
ウイルスが過激で有れば有るほど宿主は犠牲になるが、宿主が移動をしなくなるあるいは活動を停止すればウイルス自身も活動を停止してしまうので、その後の広まりは無くなってしまうものである.
新型コロナウィルスもスペイン風邪と同様と考えれば、この流行は来年になれば収束するのだろうが、それまでに払った犠牲は大きいものがある.このウイルスによるワクチン開発が急ピッチで進められているが、もしかすると完成した時点で流行は収束する可能性もある.そう願いたいというのが本音である.
世界における大災害は、地震や火山の噴火、台風などがあるが、それはあくまでも局地的である.人類の多くが犠牲になるようなことはない.しかし、今回のような未知のウイルスによる感染症は、一端広まれば人類に多くの犠牲者を出すものであると再認識させられた.
また恐ろしいのは、遺伝子工学の発展により未知のウイルスが今後人工的に生み出される可能性があるということである.