プーチンの誤算

 曇り、気温はマイナス5度.薄曇りで日差しは弱く道路の雪はザクザクである.車が走るところは除雪されているのでアスファルトが露出しているので白と黒のコントラストが鮮やかである.

 

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 本当ならすでにウクライナは白旗を上げロシアはウクライナに親ロ派の政権が出来ているはずだった.それが以外にも下に見ていたゼレンスキー大統領がウクライナ国民に支持されており、怖気づいて直ぐに逃げ出すと思われていたのに逃げ出さず国民にロシアとの戦いを鼓舞する姿など信じられないのだろう.開戦前にロシアの諜報部員はウクライナに侵入し情報収集を行っているはずでKGB出身のプーチン大統領がそれを行うはずはない.その情報を分析し相手を圧倒出来と踏んでいたはずである.

 開戦後すぐにウクライナが降参し他国に臨時政府が樹立されても短期間で有ればロシアに対するアメリカ、EUの制裁は腰砕けになると踏んでいたはずである.ロシアのエネルギー資源に頼る国は多いからである.それもウクライナの抵抗が続けば続くほどロシア国内の政情は不安定になり戦争反対の国民の声を無視できなることを予想すればやはり短期決戦で終わらせたかったに違いない.

 結果論であるが、ロシアの動きを誤らせたのはウクライナ国民の反ロシアの動きを読み違えたことである.最初に宣言した東部ウクライナの一部の独立で済ませて置けば今のような状況にはならなかった.しかし、それで済ませられなかったのは、後にウクライナNATOの傘下に入りロシアに対抗することを恐れたのだろうと思う.

 

 もしかすると大勢は決したのかもしれない.最初の予想ではロシアの勝利と見られていたが、長期戦になったことでウクライナの勝利になるだろう.既に世界各国の経済制裁の影響は出始めており、この無謀となった戦争を引き起こしたプーチン大統領は間違いなく失脚するだろう.そして、余生は戦争犯罪者として過ごすしかなくなったわけである.

 

 彼の誤算は、繰り返しになるがウクライナ国民の抵抗とゼレンスキー大統領が逃げ出さなかったことに尽きる.