J1リーグ 第10節 vs湘南 1-0

 晴れ、気温は8度.

 

 昨日は札幌ドームで試合が有った.残念ながら別な用事が有り試合結果はDAZNで見ることになった.

 

 前半、開始早々相手FWのGKへのツッツキから危うく得点を許しそうになる波乱を予感させる展開となった.その後しばらく湘南の時間となったが、時間が経つとコンサドーレがボールを回す展開となった.しかし、コンサドーレは得点を奪えない.

 

 今季、選手の入れ替えは少ないはずなのにパスの息が有っていないというか、肝心なところでパスミスをするようになった.選手同士が慣れているため時折繰り出すトリッキーなパスも味方同士が通じていなければ相手に簡単にボールを渡してしまうことになる.その辺りが目立つようになってきた.それは見ている方も良い時のコンサドーレのイメージがあるためそう感じてしまうのだろうを思う.

 

 もう少しのところで得点を逃す場面はコンサドーレ湘南と共に見受けられお互い確率の勝負をしている感じがした.

 勝利を掴むには、相手を個で圧倒するか、チームの力で相手を崩し得点を入れるしかない.片方或いは両方備えたチームが勝利に近いのは当たり前のことで、相手を個で圧倒出来なくチームの力で相手を崩せないと引き分けが多くなる.間違いなくコンサドーレのことである.だから守備陣は奮闘しているとも言える.

 

 試合が動いたのは後半開始早々だった.福森選手のCKを相手選手が頭で跳ね返し、そのこぼれを菅選手が遠い距離から振り抜くと見事にゴールに突き刺さる.

 先制点はコンサドーレに入る.

 

 しかし、その後は弱気なコンサドーレが目につくようになる.選手交代をお互い進めると何故か湘南のペースになってくる.その一つが自分達のボールになったところで何故かキープを選ばず相手の裏に蹴るボールばかりになる.交替で入った小柏選手の裏抜けに期待したのだろうが、肝心の小柏選手は試合勘を取り戻すのやっとで試運転のようなもの.前残りになる青木選手もボールをコントロールできずロストする.殆どの選手がハーフラインから後ろに下がっているため奪って攻撃に移る体制がどうしてもできず、疲れからか判断力が落ちているのかチームでボールをどう扱うのか統一されていないため単調な攻撃しかできない.

 

 あれだけ攻め続けられる時間が続いて失点しなかったのはある意味幸運である.湘南を悪く言うつもりはないが決定力が上位チームと比較すると下回るっため何とか逃げ切った感じがする.上位チームならあの時間帯に同点にされていてもおかしくないし、柏戦のようにロスタイムで逆転されていたかもしれない.

 

 前半はマンツーマンでハイプレスできるものの、今季は相手チームに交わされプレスが掛らない状況がみられる.この試合も前からプレスに行くのに交わされてゴール前まで持ち込まれてしまうシーンが何度もあった.

 

 ハイプレスが上手く掛らなければその分疲労度は倍になる.その部分が改善されなければ後半はこの試合のように早々と引きこもり戦術に切り替えなければならなくなる.

 本来望んでいるのは、交代選手を含めて前後半マンツーマンハイプレスで戦えることである.その部分がコンサドーレの今季或いは将来にわたって強豪チームなるための課題だろう.