人類は自らを滅ぼす

 晴れ、気温は7度.これから天気は下り坂となり雨になるよう.ゴールデンウイークはあまり天気が良くない.

 

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 5月9日はロシア、ウクライナ両国にとって不幸の上乗せが始まる日になるのかもしれない.

 国際社会は、ロシアがある程度のところで矛を収め休戦状態になることを期待していた.戦争を切り上げる判断の如何によっては、世界は大きく変わる可能性があったはずである.

 

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 製鉄所内何人の民間人が避難しているのか判らないため、100人が全部の民間人なのかそれとも一部なのか不明である.

 しかし、これでロシアも民間人が避難したことで残りは戦闘員となったと考えれば、この先壊滅的打撃を与えるべく攻撃が開始されるだろう.ロシアは戦闘に対して手段を選ばないはずで、化学兵器や本当に戦術核を使用する可能性も出てきた.

 もし、戦術核が使われるなら戦争での核兵器の使用が世界で認められたことになるのかもしれない.そして、本当に使われるようになれば世界の均衡は崩れさり、これからは野放しになった核兵器が行方知れずとなりテロリストの手に渡る可能性も出てきた.

 復讐のために手段を選ばないとしたなら窮鼠猫を噛むではないが、追い詰められたテロリストは簡単にそれを使ってしまうだろう.100年後、200年後の地球にとって災いの種がまかれたことになる.

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 核兵器として原爆が使われたのは、広島、長崎が初めてであった.その威力は、色々な記録が有り多くの人が知っていた.その威力が絶大であったことから世界はその手にした武器に慄き核廃絶運動が起きた.

 

 しかし、時は流れ人々の記憶の中に核兵器の恐ろしさは薄れ、もし世界で使われたなら人類が滅びることの理を忘れてしまった人が増えてしまった.

 大きな威力を持つ武器を持てばそれを使いたくなる.更にその武器を持つ人が権力を得たように感じるのは人間の性でもある.

 

 原爆の父と呼ばれるオッペンハイマーは、後に核兵器が使われないようにすることに心血を注いだ.その努力は一部実ったが、全てを無かったことにはできなかった.彼が関わらなくとも遅かれ早かれ原爆は出来上がり、どこかで使われてしまっただろう.そのどこかがもしかすると日本では無かったかもしれないが.

 

 核兵器がどの国も持つようになれば、どの国も使わないように厳重に管理されるだろうか?

 限られた国だけが持つはずだった核兵器は、その低くなった垣根のために材料と技術力さえあれば手に入れられることが可能になった.日本でも原料と技術力があるため何時でもその兵器を作成することができるだろう.

 現に世界から経済制裁を受けている北朝鮮でさえも核兵器を手に入れることが出来ている.北朝鮮が手に入れられるなら世界の大半の国が手に入れられることは間違いない.核兵器は兵器としてのランクを特別なものから少し特別なものに評価を下げ、更に実際の戦争にまた使用される可能性まで出てきたわけである.

 

 5月9日、ロシアが戦争を宣言し核兵器が使われるとしたら人類は滅亡の危機に直面する時がやってくると明らかになった日になる.